kirinmさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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マグマ
真山仁 / 角川文庫
胸が熱くなりました。
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地熱発電、テーマが重いからどうかと思いながら読みはじめましたが、結構わかり易い内容でした。エネルギー問題を改めて熱く意識させられます。そして何よりも、それぞれの人間模様が熱い。エピローグでは目頭も熱く…なりました。
マグマなだけに、とにかく熱い作品です。 続きを読む投稿日:2017.02.26
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レオナルドの扉
真保裕一 / 角川書店単行本
2日で完読
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これまでの真保作品とは随分と世界観が違った感じが違います。
が、読み進めるに連れてぐんぐんと作中に引き込む展開はやはり真保作品ですね。
流石です。
様々なピンチに際して、あまりにも物事がうまく進んでし…まうところは、
痛快と受け止めるか物足りなく感じるか、
あなた次第です。 続きを読む投稿日:2016.10.09
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ベイジン 完結上下巻セット【電子版限定】
真山仁 / 幻冬舎
福島第一原原発事故の予言書か?
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当然福島第一原発事故を取材してから書かれた小説と思って読み進めていましたが、原発事故は刊行後だということに、後書きを読んで気付きました。すごい!
しかし中国という国は理解し難いですね。人と人としては理…解しあえたとしても、そう簡単ではない。本当にスケールの大きい小説です。
ただし、結末がはっきりしないので、消化不良といった印象が残りました。 続きを読む投稿日:2016.08.28
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鉄の骨
池井戸潤 / 講談社文庫
最終退行と真逆、池井戸らしからぬ魅力のある作品です。
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池井戸といえば銀行もの、特に半沢、次に花咲でしょう。もちろん池井戸作品には、銀行もの以外にも名作は多数ありますが、基本的には比較的弱い立場にある者が、自らの正義を信じ、巨大な相手からの不合理に立ち向か…い、道を切り開いて行くという痛快ものといった設定が多いですよね。しかし本作は、決して正義を語れない仕事をしなければならない苦悩を抱えながら、犯罪行為とわかっていても、談合という必要悪と向き合い、逃れられないしがらみの中で組織の一員として必死に働く若者にスポットを当てています。状況やレベルは違っているとしても、私たちサラリーマンに取っては共感するところが多く、思わず唸ってしまいました。 続きを読む
投稿日:2016.07.04
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レッドゾーン(下)
真山仁 / 講談社文庫
真山といえば、やはりハゲタカシリーズですね。
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真山作品の中には、自分が社会で生きていく上でのヒントがあちこちにちりばめられています。中でもハゲタカシリーズは格別。本作で明らかにされるアランの死の真実にも注目です。
投稿日:2016.06.12
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レッドゾーン(上)
真山仁 / 講談社文庫
テレビ版ハゲタカの原作
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やはりこじんまりとまとまったテレビ版とは比べものになりませんね。テレビ版で内容を知っていても、読んでて引き込まれます。下巻での鷲津の活躍や、アランの死の真相にたどり着いた時の鷲津の姿、今から読むのが楽…しみです。 続きを読む
投稿日:2016.03.21