ニホンホンノムシさんのレビュー
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97
このユーザーのレビュー
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火星の人
アンディ・ウィアー, 小野田和子 / ハヤカワ文庫SF
自分が火星に漂流することになったとして、1冊だけ本をもっていけるとすればこの本を持っていくな。
11
非常に良質なSF小説でした。
火星探査中、一人火星に残された宇宙飛行士のサバイバルストーリー。
火星版ロビンソンクルーソーといった感じかなとも思いましたが、あの話にはほかに人間がいましたね。
しかし…本作は完全に1人。
火星という惑星に一人。自分が生きているということも伝えられない完全なる孤独、そんな状況下を描きながら常にユーモアを忘れないキャラクター。非常に、いい作品だと思います。
作中、ほんとにたくさんのアクシデントが発生します。
単純に考えても、水や食料の難問を抱えながら火星のサバイバルをしていかなければならないのに、その上、火星ならではのアクシデントです。
それらを科学的発想をもち、ユーモアをもって表現されていく様は、非常に心地よいものでした。
映画化されたそうですが、この科学的論理、火星の雰囲気は原作を読まれてこそ感じられるものと確信しています。おすすめです!
続きを読む投稿日:2015.12.28
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さよなら、シリアルキラー
バリー・ライガ, 満園真木 / 東京創元社
個人的には原題のほうが合っていると思います。
4
原題「I Hunt Killers」
僕は、殺人鬼を狩る者になる――。
後で知ったのですが、三部作の始まりの物語です。当然、この一冊で物語は完結していますので、話題となっているので最初の一冊、という…形でも問題なく購入できると思います。
と、言いますか、最後まで読んだら、きっと、第二部、第三部も読みたくなると思います。
この物語の主人公は「今世紀最悪の殺人鬼の息子」です。
有名人の父親にて「効率的な殺人方法」について英才教育を受けていたようで、そのことで、主人公は世間から疎まれ、また、己を卑下して生活しています。そんな主人公の町で起きた殺人事件に、主人公は「これは連続殺人となる」と直感し、それを阻もうとします。しかし、普通の高校生活を送ってほしいと願う周囲の願いもあり、うまくいかないのですが…という話です。
私が、色々紹介分を書いても、やはりこの作品の最良の紹介は「I Hunt Killers」に尽きると思います。
いかに、主人公が「殺人鬼を狩る者」になるのか、一読いただければと思います。 続きを読む投稿日:2015.12.28
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僕だけがいない街(7)
三部けい / 角川コミックス・エース
いよいよ、決戦へ突入です。
5
あいり再登場! いきなりマスコミにグーパン入れた話の続きです。
6巻の巻末は、悟の記憶のカギが外れたように表現されるシーンで終わるのですが、その続きとなります。
7巻では、いろんな伏線が解消され、真犯…人の顔の影も取れ、いよいよ暗躍を始めるというところまで話が進みます。
今、読み終えたので、思うのですが、ほんと、悟のかあさんは報われてよかったなと…。
この作品は、全体的に非常に話の流れがスムーズで、読み始めたら一気に読んでしまいます。
改めて、この作者さんのファンになりました。おすすめです! 続きを読む投稿日:2015.12.28
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3月のライオン 11巻
羽海野チカ / ヤングアニマル
あのセリフの続きです。
7
10巻の最後、先生のセリフ「――大体、好きな女の一大事に「空気を読んで何もできませんでした」じゃ男に生まれた意味がねーだろ!!」
このセリフの続きです。
このセリフを読んで心がザワつかなかった、男性…読者がいるでしょうか?!
何かに「覚悟」や「選択」していくシーンの多い作品ですが、この巻のあのシーンこそ、私は一番ざわつきました。これまでの巻を読まれたことのある方はもちろん「話には聞いてたけど…」という方こそ、改めてお手に取っていただきたい作品です。
あと、いつもの通り、あかりさんの料理がおいしそうです。なんでこんなにおいしそうに見えるんだろう…。
巻末には BUMP OF CHICKENとコラボした「ファイター」という短編が載っています。まだ、桐山君が小学生時代の話です。BUMPの曲と一緒に改めて読まれてはと思います。
自分の人生を真摯に考え「覚悟」し「選択」していこうとする皆様へ改めて、おすすめしたい1冊です!
続きを読む投稿日:2015.12.28
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四月は君の嘘(10)
新川直司 / 月刊少年マガジン
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四月は君の嘘(9)
新川直司 / 月刊少年マガジン
秋です。
3
冬の前の季節。
実りがあって、まだまだ夏の残りの明るさがある季節の物語です。
物語は学祭での演奏が主です。ここでまた、ひとつの成長の形を描かれています。
レビューも多くは書かない方がいいと感じる、冬の…訪れの前の物語です。 続きを読む投稿日:2015.07.12