レビューネーム未設定さんのレビュー
参考にされた数
13
このユーザーのレビュー
-
焦茶色のパステル 新装版
岡嶋二人 / 講談社文庫
納得のデビュー作
0
この本はフーダニットやハウダニットではなくワイダニットに焦点が当てられた本だと思います。主人公周りの人の心情も十分に書きつつ、理論的なトリックを構築している岡嶋二人節は、デビュー作であるこの本にも表れ…ており、十分読み応えがあると思います。
ただ、一点。ただのOLであるはずの友人が優秀すぎて、完全な誘導役であるのが見てとれる点が残念。 続きを読む投稿日:2014.06.12
-
タイトルマッチ
岡嶋二人 / 講談社文庫
凡作
0
「この後どうなるんだろう」という展開や話への引き込み方はさすがの一言です。ただ、この本に関しては「ああ、やっぱりそうなったか」という、こちらの予想を裏切らない展開であったため、"岡嶋二人"を楽しむとい…う点では少しマイナス評価になってしまうと思います。 続きを読む
投稿日:2014.06.12
-
どんなに上手に隠れても
岡嶋二人 / 講談社文庫
(メディア)人のあり方
0
この本の醍醐味は事件そのものではなく、その裏で動く広告代理店の人の思惑になるのでしょう。スキャンダルがあった時にそれをどう利用するのか、もちろんこれは小説の中のお話なのですが、現実でも似たり寄ったりの…事は考えられていたりするんだろうなと思わされた一冊でした。
続きを読む投稿日:2014.06.12
-
解決まではあと6人
岡嶋二人 / 講談社文庫
オムニバス(?)形式で紡がれる一つの事件の真相
0
書籍説明にも書いてある通り、各章は(少し物足りないですが)それ単独でも読み物として成立しています。その作りのせいか、「読者への挑戦」は一切無いですし、著者も意識してないでしょうが、私にとっては、章の狭…間毎に少し事件の全体像がどんなものなのか推理、妄想してしまう作りでした。 続きを読む
投稿日:2014.09.29
-
とってもカルディア
岡嶋二人 / 講談社文庫
登場人物の行動の合理性
0
発想がはっちゃけている女主人公・土佐美郷には少しついていけないものの、何故犯人、被害者、その他関係者はそのような行動をしたのか、が理解できる意味付けがされており、しっくりする感じ。ただ一つトリックの細…かい部分に疑問の残るところがあるのが個人的に残念。 続きを読む
投稿日:2014.09.29
-
クリスマス・イヴ
岡嶋二人 / 講談社文庫
岡嶋二人によるサスペンス
0
岡嶋二人にしては珍しく、ミステリではなく完全サスペンス。サスペンスとしては凡作かな、と。主人公の感情の機微についてはこれまでの岡嶋二人作品同様、魅力的に書かれていると感じます。
投稿日:2014.09.29