zunda2014さんのレビュー
参考にされた数
11
このユーザーのレビュー
-
そうりゅう型潜水艦を見れば日本の先端技術がわかる!
三津村直貴 / impress QuickBooks
初心者向け
0
現代の潜水艦事情を初心者向けに解説。まったく知識の無い人にはとても分かりやすいけど、多少知識のある人はいまさらな話なので物足りないと思います。
海外の潜水艦とも比較してますが、潜水艦技術はどこも最高…機密なので、ほとんど推測にならざるを得ないのが、どんな本でも残念な所。 続きを読む投稿日:2019.03.18
-
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論【帯カラーイラスト付】
荒木飛呂彦 / 集英社新書
この筆者にしてあの傑作あり
0
ホラー映画を荒木先生の視点で理論的に分析していて、とても興味深い。
それぞれの映画のどこが怖さの根源か、分析しているが、なるほど、「ジョジョ」のゾッとするシーン、グロさを感じるシーンもやはり理論的に…組み立てられてるんだな、と納得した。
こういう本では映画通ぶって無名な映画を引っ張り出す人もいるが、本書に載っているのはほとんど有名な映画、ヒット作のどこがヒットの要因か、常々研究してるのがヒットメイカーたる所以だろうな。 続きを読む投稿日:2019.01.08
-
戦前の大金持ち(小学館新書)
出口治明, 稲泉連, 山川徹 / 小学館新書
戦前の大金持ちダイジェスト
0
戦前の色んな大金持ちを、短めに沢山紹介。興味を持ったら紹介するそれぞれの詳細な伝記へ読み進んでください、という構成です。
さすがにみんなキャラが濃くて、詳しく知りたくなる人物ばかりですが、共通し…ているのは時代を読む力、「今はこれが売れる!次はこれの時代が来る!」という空気を、敏感に察知出来る人物だけが成功するんだなぁ。 続きを読む投稿日:2019.01.08
-
ロジスティクスから見た「失敗の本質」
谷光太郎 / パンダ・パブリッシング
歴史や戦争を語るなら必読の本
0
「戦争とは補給である!」という事実を、古今東西の歴史的事実を例として語っている本。
日本軍は織田信長の「桶狭間の奇襲戦」(現代では強襲が正しいのでは?と言われてますが)のような、少数で大群を打ち…破る「戦術」ばかりこだわって、戦争全体をどうするか?という「戦略眼」が無かった。実際、奇襲は一時的なもの、信長も桶狭間以降は敵を圧倒する物量戦しかしていない。(信長のすごさはそれだけの物量を揃えられる経済運営能力だったのだ!)
また、日露戦争でも、米軍の湾岸戦争でも、何ヶ月も、あるいは何年も補給を整える準備をし、先の見通しを建ててから戦争を始めている。感情に任せて勢いで戦争をすれば、負けて当然なのだ。
兵器のカタログ性能ばかり追いかけて戦争がわかったつもりになっている、ニワカ軍事ヲタには、是非本書を読んで頂きたい。 続きを読む投稿日:2018.10.11
-
知られざる縄文ライフ
譽田亜紀子, 武藤康弘 / 誠文堂新光社
歴史は変わる
0
小学生でも読みやすいイラスト図解たっぷりの本なのだが、昭和のおじさんには目からウロコの新知識がいっぱいで、勉強になった。子供にも是非おすすめの一冊だが、あと20年ぐらいしたら新発見で内容がまた変わって…くるのかな? 続きを読む
投稿日:2018.10.11
-
お金の流れで見る戦国時代 歴戦の武将も、そろばんには勝てない
大村大次郎 / KADOKAWA
視点がユニークかつ現実的
0
「お金の流れで見る~」シリーズはどれも面白いが、これは戦国時代に絞って解説した本。信玄が経済で苦しんでた、それは有名な戦国大名では唯一「アレ」を持たなかったため、というのも、とても的を得た指摘に思える…。
一貫して「減税した大名が成功している」としているのは、元官僚の筆者が減税論者だからかも知れないから、そこは注意が必要。
歴史学者は経済の視点が欠けている場合が多いので、歴史の現実に迫りたい方は是非是非このシリーズ一読を! 続きを読む投稿日:2018.07.15