
第五番 無痛II
久坂部羊
幻冬舎文庫
自然に身を任せるのもいいのかもしれない
医療の発達とともにいろいろな病が後を絶たない現在ですが、 もしや、この小説のようなことが実際にあるんじゃないか?と少々恐ろしく感じてしまいます。 医療は絶対ではない。かえって悪化させてしまうこともあるんだとフィクションではありますが 教えられました。 前作「無痛」の続編ではありますが、前作を読んだ時のような嫌な気持ちになる作品ではありませんでした。 病状の経過等にかなりグロテスクな感じはありますが、不快な気持ちにはなりませんでしたね。 医療は絶対的な存在ではない。医療に頼りすぎるのも考えものだ・・・。
1投稿日: 2016.03.04
神様の御用人4
浅葉なつ
メディアワークス文庫
ついに正式採用
今回は短編でなく長編でした。神様の名は「天道根命」。 姉弟愛が軸にありますね。何回もホロッとさせられました。 大国主神と須勢理毘売命も再び登場。このご夫婦神様がいいアクセントになっています。 そして、良彦はついに、御用人代理から正式採用と相成りました。 もふもふも健在!!
0投稿日: 2016.01.12
無痛
久坂部羊
幻冬舎
ちょっと異色な医療小説かな?
部分的に不快感を感じるところがありますが、今まで読んだ医療小説とはちょっと感じが 違いました。 そして、刑法39条についてちょっと考えちゃう作品でもありますね。
4投稿日: 2015.11.11
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
太田紫織,鉄雄
角川文庫
さぁ、謎を解こうじゃないか
アニメ化に伴い原作が気になったので読んでみました。 ラノベならではの際立ったキャラ。 ヒロインの骨を愛し、骨からすべての謎を解く櫻子さん。その相棒(?)の主人公「僕」。 そんな二人が巻き込まれる事件の数々。 法医学がしっかり取り入れられていて興味深い。 櫻子さんと「僕」の掛け合いがテンポよく、とても読みやすい作品です。
1投稿日: 2015.10.27
神様の御用人2
浅葉なつ
メディアワークス文庫
モフモフは健在
モフモフ ファンの皆様、黄金は今回も健在です。ヾ(*´∀`*)ノ 今回のお話で気に入ったのは、出雲大社の神様、大国主神の奧さま、 須勢理毘売の御用が面白かったです。内容はこれから読む方の為、省きますね。 出雲大社の神様夫婦・・・親近感わきます。出雲大社行きたくなった。
0投稿日: 2015.10.19
朱なる十字架
永井路子
文春文庫
今の世に生まれていれば・・・
細川ガラシャ、生まれた時代が今であったら生きやすい人生だったんじゃなかろうか。 戦国の世の妻というより、今の女性に近い物の見方、考え方を持っていたように感じます。 ガラシャがキリシタンの教えに共感したのもわかるような気がする。 戦国の世の妻のイメージ(夫に従いおのれの気持ちを押し殺して、夫の為、家の為に生きる) とは違う彼女に私は共感できました。
2投稿日: 2015.10.15
剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎
高殿円
文春文庫
剣を持たず戦国の世を生きた女領主
2017年の大河ドラマが井伊直虎に決まったということで読んでみました。 井伊直虎といえば女領主で・・・そのくらいしか知らず。 幼少の時、災害を予感し農民の命を救ったということで小法師とよばれていたそうです。 千里眼の持ち主とも思われていたそうで一度も結婚もせず子も産まず尼になって一生を終えました。 戦国の話は男性目線の話が多いですが、これは直虎目線なので女目線でなかなか面白かったです。 女には女同士の密なる連携があったようで、城にいながらも世の様子が瞬時に詳しく伝わって いたようで、女も家の為、家臣の為、民の為、剣を持つことはないが戦に参加していたんですね。 直虎が唯一した化粧は死んだときに施された化粧でした。 女を捨て戦国の世を生き抜いた井伊直虎、男以上に男らしいと思いました。
4投稿日: 2015.10.05
いなくなれ、群青(新潮文庫nex)
河野裕
新潮文庫nex
成長するってなんだろう
自分に捨てられた自分が行き着く場所、階段島。 人間が成長するためには嫌いな部分の自分を捨てなくてはいけないのか? 嫌いな部分をひっくるめて人間は成長するもんだと思うけどな・・・
2投稿日: 2015.09.10
神様の御用人
浅葉なつ
メディアワークス文庫
神社めぐりがしたくなるね
人の願い事を叶えてくれるはず(?)の神様の御用聞きとなった良彦。 方位神の黄金(モフモフ狐です)といろいろな神様の御用を叶えるためにいろんな場所に行き いろんな神様と出会い、いろんな人と接することで成長していくお話かな。 モフモフ狐の黄金(神様ですよ)と良彦の掛け合いがとてもおもしろい。 神社めぐりしたくなっちゃいますよ。
0投稿日: 2015.09.02
フロム・ミー・トゥ・ユー 東京バンドワゴン
小路幸也
集英社文庫
Loveだねぇ
堀田家の人々の過去のエピソードです。 我南人と秋実さんの出会いが良かったですね。 秋実さんの意外な過去がわかりました。もう少し詳しく知りたかったですけどね。 それと、藍さんのエピソードはちょっとホロッとしましたよ。 堀田家の人々のそれぞれの「愛」をぜひ読んでいただきたいです。
1投稿日: 2015.08.28
