読み切るのにちょっと時間がかかったけども。虐殺器官の後の人類の話。世界平和に向けて究極の『何故何故』を追求した社会の行く末、みたいな。こういう、人が個を成形するためにあると思っている精神要素を、生態機能としてロジカルに追究する物語は嫌いじゃない。

王太子の我が儘加減がなんつーか、母性本能擽る系？一目惚れ以降、拉致監禁強姦の三拍子が揃ってるのに、腹黒さが微塵もないという。そんなキャラに世間知らずに育ったバンシーちゃんをカップリングした結果、王太子が独り前のめりでジタバタする前半の展開が面白かったです。

…なんだと？…オカルトだと!?っていう、オチの意外性とともに、それでもアットホームなハッピーエンドになるって、すげぇな作者！

お寺のゲイ兄弟と記憶喪失ゲイによる、 躁(コメディ)鬱(シリアス)混在BL 、ミステリ風味。子供の方のミクちゃんみて、じゃりン子チエを思い出したよ。

愛人が本命とのたまう旦那と契約結婚して、旦那不在の本宅ライフを満喫するヴィオラ目線の本編と、坊ちゃんな旦那サーシス目線の番外編な一巻目。ヴィオラが着々と本宅の使用人の皆さんとなじんでいくテンポの良さが読みやすい。しかし、サーシスのキャラが微妙…ってか、格好いい要素ゼロじゃね？

シャーリーさんが女王様アイテムとスキルをゲットする二巻目。サイラスサイドの心理描写は一切無いんだけども、あん時とか、そん時とかの要所要所で、あー(笑)って察せられるのが読みどころでしたでしょうか。既にシャーリーさんの退路は絶たれてる気はしますが、色々楽しいので、引き続き足掻いて欲しいですわ。

デートオークションもの。ヒロインは二人のティーンエイジャーの母で、旦那とは死別、特に旦那には非がない円満夫婦設定。を、社長なヒーローが仕事そっちのけでせっせと口説きにかかる話。ヒーローが積極的に押しつつも微妙に自信なさげな様子が萌えどころ。

結婚して家庭が欲しいヒロインが、最悪のブラインドデートから助けてくれたヒーローに男との付き合い方の指南を依頼してからのアレコレ。ヒロインの超面倒くさい性格によくつき合えるな～という我慢強いヒーロー。この時点でこの人別に結婚に向いてなくないと思うのだが。HQ はそう思ってる設定のヒーローが開眼して終わるパターンが王道。

死別した姉の子を育てるヒロインと姉の元恋人で子供の父親なヒーローが、偶然出会う。→ヒロイン、ヒーローを敵認定、しかし、ヒーローはヒロインを元恋人の妹だと知らずに猛アタック開始→ビックリするくらいヒロインに拒否られる→子供事故る→子供が実子と知って暴走するヒーロー、ヒロイン怯えまくる→結婚してハッピーエンド。…って最後の詰めがあっという間でしたが。異常に前向き思考なヒーローが面白かったので、良かったです。そしていつものことですが、タイトルには納得がいかないのでした。どこにシンデレラがいるんだ、どこに。

契約結婚モノ。ヒロインはパパさんが経営する遊園地の財政難を救う為、ヒーローは癌で死にそうな祖母の財産を継がせる曾孫を産んでもらう為に結婚する訳だが、ヒーローの方は自分の目的をヒロインに話しておらず、最悪のタイミングでバレて嫁に逃げられ、泣いちゃうヒーローの話(笑)ヒーローのお婆ちゃん子な様子も微笑ましい。