ハルさんのレビュー
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16
このユーザーのレビュー
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図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)
有川浩 / 角川文庫
ラブコメ+ミリタリー+社会派=面白い!
4
漫画・アニメ・映画にもなっているから読んでなくても知ってる方は多いでしょうね。
「検閲」が公然と行われるようになった日本で、「本」と「読む権利」を守るために戦う軍隊「図書隊」のお話です。
登場するキャ…ラクターが個性的で、展開もスピーディーでぐいぐいと引き込まれます。
要素としては恋愛部分(ラブコメ)が大きいので、甘ーいのが苦手な方にはシリーズ後半はキツいかもしれませんが、苦手じゃない方には、とてもオススメの作品!
設定にやや無茶があるものの、現実に規模は小さいながら同様の問題はあるわけで、考えさせられるところもあったり・・・ 続きを読む投稿日:2013.10.27
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別冊 図書館戦争I 図書館戦争シリーズ(5)
有川浩 / 角川文庫
あ・・・あまーーーーーーーい!!
4
シリーズ本編のラストでようやく恋仲になった二人のその後を描いた短編が入った作品。
一言で言うと、「甘い!」です。本編より比べものにならない位、ストーリーの中心軸は「恋愛」です。
恋愛初心者な主人公が四…苦八苦してるとこも、惚れすぎてて巧く立ち回れていない教官も、とにかくじれったくて可愛いです。
二人の仲のその後が気になるー!という人にはぜひオススメ!
逆に本編ですでに胃もたれ、という方にはキツいと思います・・・ 続きを読む投稿日:2013.10.27
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彼方から 1巻
ひかわきょうこ / LaLa
さすがベテラン!
4
失礼な感想かもしれませんが、「さすがベテラン!」と第一に思いました。
女子高生が異世界に飛ばされて、イケメンに助けられて・・・からの世界の危機と戦うような、言ってしまえばありがちな展開の物語です。です…が「ありがち=王道」でもあり、先の展開が分かっていても読ませるだけの見せ方、キャラクター、世界観があると思います。
1巻はまだ言葉が通じないながらも何となく主人公ノリコと渡りの戦士イザークに繋がりが出来はじめるところで終わります。そう書くと展開が遅いようにも聞こえますが、読んでてテンポ良く進むので冗長な感じはありません。やはりベテランならではのストーリー構成なんでしょうね。
絵柄が少々古くさいと感じる人もいるかもしれませんが、それだけで切らずにぜひ1度読んでみてください。 続きを読む投稿日:2015.04.12
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万葉秀歌 上
斎藤茂吉 / 岩波新書
短歌も解説もダブルで楽しめる
2
学校の授業でしか短歌を学んだことはないですが、ふと短歌を読みたくなって購入しました。
太古の人々の感情や情景を綴った短歌は、共感できたり想像を掻き立てられたり。
「お堅い高尚」な歌だけでなく、酒を讃…えたり親愛の籠もった冗談の歌もあって、楽しく読み進められました。
1つの歌について2~4ページの解説なので、移動の合間など短時間で少しずつ読んでいけるのも良いと思いました。
個人的には歌と同じくらい解説が楽しめました。
歌の訳は分かりやすかったのですが、短歌としての解説については短歌初心者(というか鈍感者なのかな)には
まったく共感できないポイントで熱弁を振るっていたりして、理解できなさが逆に面白かったです。
50年近く前の本なので、解説者の語彙が豊富で勉強にもなります。 続きを読む投稿日:2014.07.16
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西の善き魔女1 セラフィールドの少女
荻原規子 / C★NOVELSファンタジア
戦う女の子たちが強い!
1
片田舎で暮らしていた少女が、自らの出自を知って周囲の謀略に振り回され、やがては国の謎にまで迫っていく・・・
主人公フィリエルをはじめ、登場する女の子たちがとっても可愛くて強くてたくましい!(中身が)
…様々なものに翻弄されながらも自分の求めるものを見失わずに成長していく姿が、読んでて気持ちいいです。
1巻では、まだまだ大きなストーリーの始まりの部分ですが、それでも怒濤の展開にぐいぐい引き込まれます。 続きを読む投稿日:2013.10.27
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風の王国1
毛利志生子, 増田メグミ / 集英社コバルト文庫
歴史好きにオススメしたい作品
1
読み始めたら止まらなくなり、電子書籍の利点を活かして深夜にも買いあさって読みふけってたら朝になっていました。
皇女と身分を偽って政略結婚する話で、ありがちな「コバルトらしい」作品(恋に恋するティーン…向け)かと思いきや、予想を裏切るシリーズ展開で「コバルトでこの展開していいの!?」とビックリしました。
歴史をベースにしており、風俗や習慣もかなり作品に取り込んでいます。文章も展開もティーン向けの軽い感じではなく、しっかりしているので、年齢が上の方でも割と読めると思います。
シリーズ通して読んで、やはりこの作品の良いところは登場人物が深いところ、展開がシビアなところかな、と思います。人間の一面的ではない、良くも悪くもドロドロした複雑な心や生き方が、重すぎずに表現されているところがスゴイです。
あとこの巻では輿入れということで恋愛要素が強めですが、次巻以降は家族の繋がりもメインに入って来て、父子のぎこちない関係に悶えます。
ぜひこれはコバルト文庫に普段は縁が無い人にも読んで欲しいです! 続きを読む投稿日:2016.08.20