SD-Pandaさんのレビュー
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日銀失墜、円暴落の危機
藤巻健史 / 幻冬舎単行本
著者の予言が現実になってきているのか
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日銀が行っている異次元の量的緩和が起こす副作用について現場で為替ディーラーとして戦ってきた著者の視点からの考察。
3冊ほど似たような内容の本を立て続けに上梓されているが、出版を重ねるにつれいよいよ著者…が主張していることが現実味を帯びてきたかのごとく円安が進行している。
内容は著者がwebで公開している「藤巻プロパガンダ」に加筆したものなのでそちらも併せて読むと理解が深まります。著者の日常もアップされているのでお勧めです。
続きを読む投稿日:2015.01.13
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復讐するは我にあり
佐木隆三 / 文春文庫
著者得意のノンフィクション
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昭和38年に起きた連続強盗殺人とその犯人の逃亡記。
福岡での最初の強盗殺人から全国を転々の逃げ延びる様とそれに巻き込まれた人々の様子をインタビュー調(取り調べ)なところも含めて坦々と物語が進む。
著者…の他の本でも事件を追うドキュメンタリー調の書き方が特徴になっており、この本がオリジナルにあたるのだろう。
やはりこの内容が実話だということが一番恐ろしい。
少し脚色と改編はあるが、緒方拳主演で映画化もされている。 続きを読む投稿日:2015.01.09
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逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録
市橋達也 / 幻冬舎
単なる備忘録
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世間を騒がせた市橋達也氏の逃亡記録。
記憶が抜け落ちている部分も多く時間が飛んでいるところも多いので、おそらく書きたくなかったもしくは書けなかったこともあるのだろう。
文章は小説家でも文筆家でもないの…で文自体にふくらみがなく、悪く言えば稚拙な流れになっている。
福田和子や昔の殺人犯など他の逃亡記なども読んでみたが、近年は監視カメラ、情報ネットワークなどが格段に発達しており
かくまってくれる人がいない限り日本で逃亡を続けるのは非常に困難だと感じた。
逃亡者の視点から見たTVの追跡番組のいい加減さについてのみ同感であり、あの手の番組が信用できないことが改めて確認できた。 続きを読む投稿日:2015.01.09
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私は無実です 検察と闘った厚労省官僚村木厚子の445日
今西憲之, 週刊朝日取材班 / 朝日新聞出版
よく耐えた
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村木厚子が無実の罪(検察による証拠でっちあげ)で逮捕されてから裁判で正当性が示されるまで。
日本では検察により起訴されれば99%有罪になるなどと言われているが、検察がこのような暴挙にでていたことが信じ…られない。
逮捕された後の取り調べはかなり厳しいと聞く。警察、この場合は検察からの執拗な厳しい取り調べに対しよく自分を見失わず耐えたと思う。
自分のやってきた仕事に対しプロとして自信があったのだろう。
自分が同じ状況に置かれたときにどうなるのかと感情移入して読んでしまった。 続きを読む投稿日:2015.01.09
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韓国 反日感情の正体
黒田勝弘 / 角川oneテーマ21
本当の韓国はどっち
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2002年のWカップから今日までの日本と韓国の関係の変化はすさまじいものがある。
海外に出ると多くの韓国人と出会うことがあるが、教養のレベルが高いと押しなべて日本に対して尊敬とある種の畏怖、また好意を…持っているように感じ、逆に海外の情報に触れる機会の少ない韓国人は韓国国内の情報を鵜呑みにして反日感情が強いように感じる。
作者は長年韓国で生活しているということもあり、そのような場面にいつも接しているのであろう。
作中の「本当の事実の歴史」より「あるべき(本来はそうあるべきだった)歴史」に重みを置く国民性があるというのはものすごく理解できた。
作者が産経新聞で連載している ソウルからヨボセヨ もお勧め。この本を読めばそのコラムの行間も読めるようになります。 続きを読む投稿日:2014.06.20
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週刊ダイヤモンド (2014年6/28号)
ダイヤモンド社 / ダイヤモンド社
日本トップの製薬産業の内幕
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武田薬品は言わずと知れた売上高日本トップの製薬企業である。しかし、世界を見渡すと武田薬品でさえ売上高はトップ10にも入ることはできない。武田薬品は純血主義を捨て外国人の経営者を社長に抜擢し、また他の部…門も数多くが外国人をトップに据えてメガファーマへの道を歩みだしている。武田はこのまま外資系になってしまうのか、はたまた模範的なHybridな企業として成長していくのか目が離せない。本特集では武田薬品が現在行っている構造改革をレポートし内容について深く切り込んでいる。 続きを読む
投稿日:2015.01.13