
ゴールデンカムイ 1
野田サトル
週刊ヤングジャンプ
評判どおりの面白さ
日露戦争後の北海道を舞台に、元兵士の主人公がアイヌの金塊を探すという物語です。 ネット上での面白いという評判を見て読んでみましたが、確かに物語として面白く、また独特なアイヌの世界を覗くこともできて満足感がありました。 4巻まで読んだところでは、見つけた動物は手あたり次第殺して食べるという感じです。 リスを食べるなんていう発想は全然なかったですが、大体どんな動物の肉でも棒で叩いたら食べられるようです。 あと、動物の脳みそは、塩をかけて食べれば大体美味しいようです。 アイヌの女の子が表情豊かで、非常に可愛いのもこの漫画の魅力の一つです。
0投稿日: 2015.11.07
アド・アストラ ―スキピオとハンニバル― 7
カガノミハチ
ウルトラジャンプ
風向きの変化
連戦連勝で万能の将として描かれてきたハンニバルですが、この巻で随分風向きが変わりました。 小規模戦闘とはいえ初の敗北を喫し、部下の人心掌握に苦心し、本国からの援軍が届かない中で数少ない優秀な人材まで失ってしまいます。 一方でローマ側は、知力のスキピオと武力のマルケルスが協力し、ハンニバル軍に対して反撃を開始します。 マケドニアの登場で外交戦の側面も描かれ、今後の展開が非常に気になるところです。
1投稿日: 2015.03.19
ドリフターズ(4)
平野耕太
ヤングキングアワーズ
信長のすべてを洞察してるぜ感
登場する歴史人物が偉大であればあるほど、物語は盛り上がって面白いのですが、特に信長が現実離れしすぎてるので少し違和感があります。 とはいえ、「オレ、群雄割拠滅ぼすの得意中の得意」 とか、しびれるほどかっこいいです。 戦いも非常にテンションが上がってきました。 織田信長と那須与一と島津豊久が、それぞれ鉄砲隊、弓隊、歩兵を率いるとか、考えただけで興奮します。 島津豊久と土方歳三の時代を超えた一騎打ちも、この漫画ならではの名勝負ですね。
2投稿日: 2014.10.28
教師の資質
諸富祥彦
朝日新聞出版
親と学校の期待ギャップ
現在の教育問題について、教師に焦点をあてて解説した本です。 読んでいると、教育問題の根底にある要因の一つとしては、親と学校の間の期待ギャップがあるのだろうと感じました。 そのギャップを埋めるには、親の期待水準を下げるか、学校の教育水準を上げるかのどちらか、又は両方が必要です。 さまざまなサービス業の水準が過剰と思えるほど上がっている今日の傾向を考えると、親の期待水準を下げるのは難しそうです。 一方で学校教育の質を向上させるのも、この本に書いているような教師の現状を踏まえると、これ以上を求めるには過酷なようにも思えます。 短期的には、限りある教育のための資源を一人一人の子どもに分配するとこれぐらいが限度ですよ、ということを親に示して期待水準を下げてもらう必要がありそうです。
3投稿日: 2014.09.23
コーチングの技術 上司と部下の人間学
菅原裕子
講談社現代新書
理論と実践の反復
東大受験漫画「ドラゴン桜」で紹介されていたので、気になって読んでみました。 コーチングや教育学の知識はまったくありませせんが、平易なことばで具体例を交えて書かれているので、スラスラ読み進めることができました。 コーチングのメリットはもちろん、その限界やコーチングが効果を発揮するための条件などについても触れられているので、バランスがとれていると思います。
1投稿日: 2014.09.23
ぼのぼの(32)
いがらしみきお
バンブーコミックス 4コマセレクション
ぼのぼのとシマリスくんの初めてのケンカ
少しだけですが、この巻で初めてぼのぼのとシマリスくんのケンカの描写があります。 可愛らしい絵と相まって、胸が切なくなりました。 第1巻のころから比べると、本当にシマリスくんはキャラクターが変わりましたね。 アライグマくんは相変わらず友だち思いです。
0投稿日: 2014.09.23
アド・アストラ ―スキピオとハンニバル― 6
カガノミハチ
ウルトラジャンプ
ハンニバル最大の見せ場
この巻で、ハンニバル最大の見せ場であるカンナエの戦いが終結します。 軍事家としてのハンニバルの才能が、大いに伝わってきました。 もし私が作者だったらここでテンションが下がってしまいそうですが、「ローマの剣」マルケルスの登場や、出世街道を猛進しようとするスキピオの活躍などで、まだまだ楽しむことができそうです。 今後は局地戦だけでなく、スペイン戦線やマケドニアの謀略など戦いの舞台が大きく広がるところですので、次の巻が出るのが楽しみです。
1投稿日: 2014.09.23
復讐教室 1
山崎烏,要龍
漫画アクション
グロテスクな学園もの
残酷な描写は出てきますが、個性的なクラスメイトが次々に登場するのは普通の学園ものと共通するところがあります。 主人公がどのように復讐計画を進め、どのような障害が立ちはだかるのか、続きが早く読みたいです。
2投稿日: 2014.09.23
ドクムシ 1
八頭道尾,合田蛍冬
漫画アクション
展開が早くて一気に読めます
スリリングな設定で展開する続きが気になる系の漫画です。 登場人物は1巻でいったん出尽くしており、話の性質上それが段々減っていってしまうので、次にどういう風に盛り上げていくのか続きが気になります。
2投稿日: 2014.09.23
アンモラル・カスタマイズZ
カレー沢薫
太田出版
スイーツ、ビッチ、アラサー女、すべての生きとし生けるもの(特に女性)をバカにして、静かに笑っていたい方に
カレー沢節が好調で、読んだ後は胸がスッとします。 バカな女どもを見下してニヤニヤするのは至福の時間です。
1投稿日: 2014.02.09
