TOMINOSさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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大江戸恐龍伝 一
夢枕獏 / 小学館
突然けいたい小説版がなくなったのは納得いかない
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タイトル通り、普通の書籍版が出たからと言ってけいたい小説版がなくなったのはいかがなものか。やっと「その100」まで読んだのに。しかも続きは書籍版の何巻から読めばいいのかすら、不明。中身についての文句で…はありませんが。
内容自体は、設定に無理があるものの、いろんな要素が組み合わさっていてまあ面白く読み続けられました。なにしろその100まで読んだくらいだから。 続きを読む投稿日:2015.12.05
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綿の国星 1巻
大島弓子 / LaLa
昔読んだときよりも、良く思えたな
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昔読んだのは大学生のころでだいぶ昔ですが、大島弓子作品はもっととんがった印象があったので、この作品は少しぬるめに当時は思えた。でもいま読み直してみると、円熟度を増したが故の本作品と思えた。チビ猫は主人…公の作品もあるが、狂言まわしてきに読者をいざなう役立ったり、出て来なかったり、というのも自由自在な印象です。 続きを読む
投稿日:2015.05.22
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魔眼
テオフィル・ゴーチェ, 小柳保義 / いるかネットブックス
世紀末的自意識過剰男の破滅物語?
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澁澤龍彦の手ほどきで以前から関心はあったが、手に取ることはなかったテオフィル・ゴーチエ。お手頃価格で手にとってみましたが、怖さよりも世紀末風の自意識過剰の男の破滅物語のようにも読める。はたして魔眼によ…り意図せざる何ごとかが引き起こされているのか、迷信深い精神がありえない因果関係を信じ込んでしまったのか。同じ作者の吸血女の恋に出てくる男も性格は似ているように思える。同様の傾向をもった世紀末的ロマン派好きの男性向け。 続きを読む
投稿日:2015.04.11
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大江戸生活事情
石川英輔 / 講談社文庫
文明批評は不要
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江戸時代に興味があるので読んでみたが、江戸時代の紹介部分は良いものの、昭和のころの西洋礼賛への反発やら何やらでやたらと紙面を使っているうえに同じ批判が繰り返されてウンザリする。そこを読み飛ばせば、いい…んだろうけど。 続きを読む
投稿日:2016.06.29
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大江戸開府四百年事情
石川英輔 / 講談社文庫
江戸愛が現代文明批判に
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普通の事は記録に残らないので、本当の江戸はかつてのイメージとは違うということを説く。それはいいが結局証明不能の良いイメージの江戸を描いて、「だから265年も続いたのだ」の繰り返し。証明不能なのだから、…想像の江戸と現代文明を比べて、現代を批判されてもね。私も進歩主義的歴史観には必ずしも賛同しないが、著者の言説は正直鬱陶しいので、文明批評の箇所は読み飛ばせ。 続きを読む
投稿日:2016.06.29