
眼の壁
松本清張
新潮社
経済犯罪小説の元祖と、油断していたら壮絶なるエンディング
手形詐欺を追う主人公に立ちはだかる巨大犯罪組織。意外で壮絶なラストは「ターミネーター2」に通ずるものがある。
0投稿日: 2013.10.04
島抜け
吉村昭
新潮社
お笑い芸人が無実の罪から逃亡するけど、ラノベではありません
江戸時代、島流しとなった講釈師が脱走を図る。仲間を集い、中国に逃れ、日本に帰り、新たな生活を始める。そのサバイバル手段が口八丁の講釈だなんて、信じられる? まさに事実は小説より奇なり。
1投稿日: 2013.10.04
漂流
吉村昭
新潮社
今日の晩メシはアホウドリの丸焼き
江戸時代、無人島に漂流した男の生還を描くサバイバル小説。彼を餓死から救ったのは島に生息するアホウドリの群れだった。この小説を読むと、無性に鶏肉が食べたくなる。
0投稿日: 2013.10.04
ポーツマスの旗
吉村昭
新潮社
「坂の上の雲」を終わらせるために
両国にとって泥試合となった日露戦争の終結を任せられた外交官、小村寿太郎とウィッテ。2人の静かな激戦は「坂の上の雲」に負けていない。漁夫の利を得ようとするアメリカのしたたかさも見どころ。
1投稿日: 2013.09.28
戦艦武蔵
吉村昭
新潮社
活躍の場を与えられなかった不幸な戦艦
敵の軍艦砲撃が届かない距離で、砲撃するためには、敵よりも巨大な砲塔とそれを支える戦艦が必要だ。そんな発想で長い年月の末、完成した巨大戦艦。しかし、時代は戦闘機による空中戦が主流。時代遅れとなった武蔵は大量の燃料を消費しながら、活躍の場を探し続ける。
1投稿日: 2013.09.28
羆嵐
吉村昭
新潮社
村人はヒグマに勝ったが、
第1次世界大戦勃発の翌年、北海道の貧しい村が巨大なヒグマに襲われる。村人は団結し、助っ人を呼び、ヒグマを倒す。しかし、次なるヒグマの恐怖に耐えられなくなった村人は次々と村を去っていく。
1投稿日: 2013.09.28
零式戦闘機
吉村昭
新潮社
牛車で運ばれる時代の最先端
世界最高の戦闘機「ゼロ戦」を作り上げたモノづくり王国ニッポン。その最先端マシンを牛車で飛行場まで運んでいたという現実。その最先端マシンを特攻に使ったという現実。日本は負けるべくして負けたということがよくわかる。
2投稿日: 2013.09.28
光る壁画
吉村昭
新潮社
胃カメラに捧げた情熱
胃カメラ発明に努力した男たちのストーリー。数々の失敗を乗り越えようとする情熱がある。今の自分に忘れていたことを教えてくれる。
0投稿日: 2013.09.28
きまぐれロボット
星新一
角川文庫
たくさんのロボットと博士たち
あんなロボットやこんなロボット。子供の頃に想像したっけ。
0投稿日: 2013.09.28
