さぬきうどん店さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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島抜け
吉村昭 / 新潮社
お笑い芸人が無実の罪から逃亡するけど、ラノベではありません
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江戸時代、島流しとなった講釈師が脱走を図る。仲間を集い、中国に逃れ、日本に帰り、新たな生活を始める。そのサバイバル手段が口八丁の講釈だなんて、信じられる?
まさに事実は小説より奇なり。投稿日:2013.10.04
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八甲田山死の彷徨
新田次郎 / 新潮社
真冬に読むと凍死します。
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日露戦争勃発の2年前。日本陸軍は対ロシア訓練として真冬の八甲田山走破を2つの部隊に命じる。結果、片方は無事に訓練完遂。もう片方は約200名が全滅。全滅までに至る描写がとにかく寒い。凍るような寒さを描か…さたら新田次郎の右に出るものはいない。冬に読むときは、暖房の前で。 続きを読む
投稿日:2014.01.03
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歩兵の本領
浅田次郎 / 講談社文庫
君、いい体してるね。自衛隊入らない?
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時は高度経済成長期。就職は売り手市場。自衛隊に就職する奴なんて、脛に傷持つ奴に違いない。そんな時代の自衛官青春グラフティー。
浅田次郎って、元自衛官だったんだ。投稿日:2013.10.11
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或る「小倉日記」伝―傑作短編集(一)―
松本清張 / 新潮社
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凱歌の後
塚本青史 / 講談社文庫
(株)漢の劉邦頭取へ倍返し
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項羽との争いに勝利した劉邦が中国を統一。しかし、劉邦の部下たちに凱歌を揚げる余裕はない。人一倍の猜疑心を持つ劉邦へ忠誠をコレでもかと見せつけなければ、生き残れない。倍返しを考える暇もない、孤独な管理職…たちのドラマ。 続きを読む
投稿日:2013.12.08
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始皇帝
塚本青史 / 講談社文庫
ブラック企業の社長の元祖
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自ら才能を誇り、人を信じない始皇帝。中国統一を成した彼は後継を作ることよりも、不老不死となって自分が永遠に統治者として存在しようとした。独裁者の心理とは、そんなものかもしれない。
投稿日:2013.11.08