mitsutakaさんのレビュー
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桐島、部活やめるってよ
朝井リョウ / 集英社文庫
元高校生なら面白く読めると思う。
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スクールカーストって言うんでしたっけ?
でも、どの階層に所属しても、青春なんて苦い。
それでも、懐かしいし、いつまでの輝いてるし。
それが、教室の隅で屈折してるだけで過ごした日々だとしても。
読書後…、誰かと、それぞれの高校時代について、語り合いたくなる感じです。 続きを読む投稿日:2013.09.28
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これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学
マイケル・サンデル, 鬼澤忍 / 早川書房
意外と読みやすい本です。
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哲学とか、正義とか、テーマが固いので、肩肘張って読む必要が有るかと思いましたが、案外と読みやすいです。
頭の良い人たちは、こんな面倒くさい思考法をしてるのかと、多少びびりました。
まあ、一般的には、…それを論理的と呼ぶのでしょうか。
導き出される結論は、私のような凡人でも理解できる内容です。
思わず、「それって当たり前の事ですよね」って言いたくなるのですが、おそらく大切なのは、結論ではなく、そこにいたる過程なのかと。
直観でない判断力、もしくは、直観を他人説明する際の説得力という、議論の進め方について勉強させて頂きました。 続きを読む投稿日:2013.09.28
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横道世之介
吉田修一 / 毎日新聞出版
原作も良いです
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たまたま観たDVDに魅せられて、原作を読みました。
映画版で、話の展開に疑問が残った個所が有りましたが、やはり原作の方が丁寧に説明されています。
作品の魅力は、世之介を取り巻く怠惰な空気感なので、結果…としては些細なストーリは、知れば納得だけど、知らずとも同じ体験を感じる事が出来ると思いました。
大学生の頃、私の周りには、世之介のような奴はなく、もちろん私自身も世之介のような奴ではなかったけれど、それでも何故か懐かしい日々が連想されます。
きっと、そこには、なんだか分からないけど、誰もが共通する何が描かれているような気がします。
有り体に言えば、青春の恥部という事になってしまうのですが、そんな陳腐な表現を補って余りある、登場人物の魅力が、横道世之介という絶妙の世界を作り出しているのかと思います。
続きを読む投稿日:2014.07.05