文学
余が言文一致の由來
あらすじ
1887年に発表された『浮雲』は、日本の言文一致小説のはじまりとされている。その作者二葉亭四迷が、そのはじまりに至る経緯を書いたのが本書。多少の自虐とユーモアを込めているのだろうけれど、言文一致は自分が文章を書けなかったことに由来するという。そして、師匠坪内逍遥から言文一致表現の先駆者、三遊亭圓朝のように書けと言われたからだとも。だがそこから、四迷は自分の哲学をしっかり持った。常に今の言葉を使って、時代の変化を見つめ、出来上がるのを待つこと。下品だけれど、ポエティックだと考えた”べらんめえ口調”の深川言葉を参考にすること。ここから、小説は生きた言葉で書かれ、無数の枝葉を伸ばしていくのだ。

