文学
農民芸術概論綱要
あらすじ
宮沢賢治は岩手を愛し、農村を愛していた。新しい農村を作るべく、農民たちに農業技術や科学、エスペラントなどを教える「羅須地人協会」を設立。そこで「農民芸術」の講義は行われた。「農民芸術概論綱要」は、十章に分かれた農民芸術の宣言文であり、宮沢賢治の芸術観がつまった哲学書でもある。「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」は、賢治のコミュニティ意識が強く表れていた一文だ。職業芸術家はいなくなり、誰しもが芸術家にならなくてはいけないと、人間ひとりひとりの可能性と力を信じ、そしてそれが大きなひとつの意識になることを願った。これはニューエイジやヒッピーカルチャーの先駆ともいえる。

