文学
瓶詰地獄
あらすじ
これまで数限りなくいた日本の小説家の中でも、特異な位置を占める夢野久作。代表作『ドグラマグラ』は、日本三大奇書のひとつとまで言われている。本書も、夢野久作作品の中でも人気の高い一冊。ある兄妹が海で遭難した末にたどり着いた島から送られてきた、三本の瓶詰め手紙による書簡形式で構成されている。超えてはいけない一線への恐れと罪の意識、そして欲望との葛藤。とても短い短編ながら、時系列の操作と揺れ動くこころの描写の巧みさはとても読み応えのある作品であり、その時間軸の操作によって、幾通りかの読み方が可能にもなっている。想像力をフル稼働させて読んでみてほしい。

