文学
少女地獄
あらすじ
『少女地獄』は三編のオムニバス小説。「何でもない」は、嘘で嘘を塗り固めるようにして、最後に自らの身を滅ぼしてしまうお話。恋人が殺人鬼だと気づいたバスガイドは、事故にみせかけて恋人を殺してしまう「殺人リレー」。 偽善者である校長への復讐劇を、丸焦げの死体を送ることで完遂しようとした少女の物語「火星の女」。推理小説や犯罪小説というジャンルで語ってしまえば、夢野久作作品の大切なことを取りこぼしてしまう。“少女”という世界に対して敏感で、一事が万事を決定してしまうような、揺れ動く年代の女性を描くことで、純粋さと狂気が紙一重だと気づかされる。

