文学
こころ
あらすじ
鎌倉の海岸で「先生」と出会った学生の「私」。「先生」は世の中とあまり関わらず、奥さんとひっそり生きていた。「先生」と「私」の交流は続き、大学卒業後「私」は実家に帰省していた。以前より病の重かった父親を看取ろうとしていた折、「先生」から手紙が届く。
「此手紙があなたの手に落ちる頃には、私はもう此世には居ないでせう。とくに死んでゐるでせう」。分厚い手紙には、かつて親友を裏切って恋人を得たこと。そのため親友が自殺し、罪悪感、自分への嫌悪感に苦しんでいたことが綴られていた。人間が捨てることのできないエゴイズムと大正時代の新しい価値観への移行を描いた漱石作品中、最も知られた一冊。

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