文学
大阪発見
あらすじ
オダサクの愛称で知られる織田作之助のエッセイ。大阪の最も大阪的なところとして、「ややこしい」法然寺を挙げるオダサク。そこはもう神仏のデパート、信仰の流行地帯、迷信の温床であり、どこにどれがあるのか、何を拝んだら何に効くのか、われわれにはわからないとまで言う。果ては「ややこしい」という大阪言葉を説明するのもこれまた非常ににややこしいのだと重ねる。
ややこしさ、ユーモアを愛すること、食意地の汚さ、商売上手、儚く哀れだが何か根強いもの。これは古き良き、というより現代にも通ずる大阪の心意気だろう。大阪を愛し大阪に愛されたフラヌール=遊歩人が、鮮やかに大阪庶民の生活を描き出す。

