文学
夫婦善哉
あらすじ
売れっ妓芸者の蝶子と化粧品問屋の若旦那柳吉。どちらからともなく惚れたふたりは所帯を構える。しかし甲斐性のない柳吉は親から勘当され、次々に商売を変えるがどれも長続きしない。そんな柳吉はうまいものに目がなく、お蝶を伴っては「どや、うまいやろが、こんなうまいもんどこ行ったかて食べられへんぜ」と嬉しそうに言う。浪費家で浮気性な柳吉に腹を立てて家を飛び出すお蝶も、ひとりでうまいものを食べても、何かもの足りず、結局すぐ家に戻ってしまう。
好きな人と一緒に食べるうまいものは、何ものにも代え難い幸せな御馳走なのである。周りが忠告しても当人たちにしか理解し得ない、どうしようもない大阪浪漫。

