文学
高瀬舟
あらすじ
京都の罪人を遠島に送るために、京都町奉行所の同心が船を漕いで高瀬川を下る。そこへ弟を殺した喜助という男が乗せられた。同心は、喜助の遊山船にでも乗っているかのような晴れやかな顔を不審に思う。男は弟を殺したのだそうだが、世にも稀な悪人であろうか。どうもそうは思われない。ひょっとして気でも狂っているのでは? 理由を尋ねてみると、男は巡り巡って罪人に仕立て上げられたものの、今までの食うや食わずの生活からすると、この後遠島で生計が立てられることに感謝の念がわくばかりなのだという。ただ受け入れ、感謝をする心の在り方は、現代にこそ学ぶべきものがある。

