文学
阿部一族
あらすじ
肥後の藩主・細川忠利の病死に際し、恩を受けた18人の藩士が殉死する。しかし、当然殉死するはずの阿部弥一右衛門だけは殉死の許可を得ることができず、生き残って新しい藩主に奉公していた。しかし、生命を惜しんでいるように見る家中の露骨な視線に堪えきれず、自分の死後、自分の行動や残されたものへの非難を覚悟の上で弥一右衛門は腹を切る。そこから、残された一族は、抗えない運命に流されていく。一族の誇りを守るため、長男・権兵衛、次男・弥五兵衛をはじめ一族がとった行動とは…。現世にはない、美しく散る、という美学がここにある。

