文学
芥川の事ども
あらすじ
小説家で文藝春秋社を創設した編集者でもある菊池寛は、芥川龍之介と第一高等学校からの知己であった。現世的な生活力を持った菊池とは真逆の、潔癖性をもった芥川。その自殺に、あまりに、都会人らしい品のよい辛抱をつづけすぎたのだと、なかば憤慨して書き綴る菊池寛。「我々の中で、一番高踏的で、世塵を避けようとする芥川に、一番世俗的な苦労がつきまとっていったのは、何という皮肉だろう。彼が、もっと悪人であってくれたら、あんな下らないことにこだわらないで、はればれと生きて行っただろうと思う」。故人の業績を記念して、1935年、芥川龍之介賞は創設された。

