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小説

黄昏のために

¥1,800

(税込)

2024年06月10日配信

あらすじ

描くことは、生きること。一人の画家の“生”を描き出す魂の小説集。



画家である「私」は、今日も独り、絵を描いている。

モチーフは人形、薔薇、動物の頭骨、階段・・・・・・

裸婦は描くが、風景画は描かない。

物は物らしく、あるべき姿を写し取る。

ふた月に一度アトリエに訪れる画商・吉野に絵を売り、

腹が減ったら肉を焼いて食べる。

秋には山で枯れ葉を集め、色を採集する。

対象を見、手指を動かす。

自分がほんとうに描きたいものを見出すまで――。



***

「誰もがいいと思うから、絵は売れるのだ。

 しかし、ほんとうは誰にもわからない。

 そんな絵が、描けないものか」

――「穴の底」より

***



“究極の絵”を追い求める一人の画家の“生”を、

一つひとつ選び抜いた言葉で彫琢した、魂の小説集です。



孤高の中年画家が抱える苦悶と愉悦が行間から匂い立つ、

濃密な十八篇がここに。

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作品情報

ジャンル
:
掲載誌・レーベル
:
出版社
:
Reader Store発売日
:
2024.06.10
書誌発売日
:
2024.06.10
ページ数
:
256ページ
ファイルサイズ
:
2.8MB