タスキ彼方
額賀澪(著)
/小学館
作品情報
戦時下と現代の熱い駅伝魂を描く感涙小説。
ボストンマラソンの会場で、とある選手から古びたボロボロの日記を受け取った新米駅伝監督・成竹と学生ナンバーワンランナー神原。それは、戦時下に箱根駅伝開催に尽力したとある大学生の日記だった。その日記から過去を覗いた二人が思い知ったのは、美談でも爽やかな青春でもない、戦中戦後の彼らの壮絶な軌跡。そこには「どうしても、箱根駅伝を走ってから死にたい」という切実で一途な学生達の想いが溢れていた。
現代の「当たり前」は昔の人々が死ぬ気で勝ちとってきた想いの積み重ねと知った彼らは・・・・・・・。そして、戦時下の駅伝を調べ、追う彼らに起きた、信じられないような奇跡とは。
先人達の熱い想いが襷として繋がり、、2024年、第100回箱根駅伝は開催される。
熱涙間違いなしの青春スポーツ小説、最高傑作です。
(底本 2023年12月発売作品)
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この作品のレビュー
平均 4.4 (44件のレビュー)
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箱根駅伝は2024年が100回の記念大会だったのか。
現代と戦時下での箱根駅伝を走る者達の様子が、交互に描かれていて、テンポよく読めた。
タスキに想いを寄せて走るという点では同じだけど、戦時下で箱根に…かける想いはまさに命懸けで、ずっしりと重たい。
マラソンランナー神原の心情の変化が、それを物語っているなと思った。
今年の箱根駅伝を観る前に読むべきだったなぁ。続きを読む投稿日:2024.02.10
第100回箱根駅伝を機会に描かれた作品。
戦時中の箱根駅伝にかける大学生たちの想いを、現代の回想と交互に描く。
日東大に監督に就任したばかりの成竹は、ボストンマラソンで3位に入賞した神原と一緒にいる時…に、戦時中に書かれた古い日記を外国人から受け取る。
そこには戦時中に箱根駅伝開催に向けて、必死に戦った人たちの様子が描かれていた。
昭和15年、戦前最後の箱根駅伝が行われていた。
まだ太平洋戦争は始まっていなかったとは言え、中国と戦火を交えていた日本は、駅伝が終わった学生たちを戦地へと送り出していた。
「箱根を走って、戦争へ行く」
それが当時の学生たちの心に決めたことだったが、翌年以降、箱根駅伝が行われることはなかった。
しかし、諦めきれない学生たちの想いを何とか形にしようとした男たちがいた。
関東学連の世良と宮野、そして及川だった。
その世良が遺したのが、成竹の手に渡った日記だった。
物語は世良たちの奔走した姿をメインに描いているが、走り終わった学生たちが、その後戦争に行って、見知らぬ地で亡くなっていくと思うと、序盤から涙なしでは読めなかった。
そして、「幻の箱根駅伝」
靖国神社、箱根神社を結ぶというもの。
繰り上げ出陣などが始まっていた中、人数が足りず、出場出来ない学校の中にも大会運営に何とか関わろうとしている熱い思いも伝わって来て、無事終えた後の靖国神社のシーンはとても印象的。
そこで、自分たちの「箱根駅伝」は幕を閉じたはずだった。
しかし・・・
正直、現代のシーンいらないかなぁ、と思うくらい重厚な話だった。
今年で第100回を迎えた箱根駅伝にそんな時期があったなんて、そこそこの駅伝ファンでも気にしたことがなかった。
駅伝を走れなくて散った命、駅伝を走って国に捧げるはずだった命。
どちらの存在もあったから、ここまで続く大会になったことに感謝をしようと思った。
奇しくも、少し前に池井戸潤の「俺たちの箱根駅伝」を読んだばかり。
どちらも優越つけがたい秀作。続きを読む投稿日:2024.06.01
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