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文学

世界を文学でどう描けるか

¥2,200

(税込)

2023年04月28日配信

あらすじ

いま、ここにある「世界」とは、何か。どのようにすれば、それを叙述できるのか――

2022年春にロシア軍のウクライナ侵攻が始まったとき、思い起こしたのは20年前に訪れたサハリンで出会った人びととの会話だった。作家は、サハリンに生きた人びとの姿を通して、この世界をどうすれば描くことができるかという自問と対峙する。
世界の複雑さを直視し、そこに住むひとりひとりの生活を見つめること、想像すること。そこから、かすかではあるが、小さな光明としての、言葉が、文学がたち現れる。

【目次】
1 私がサハリンに行ったとき
2 ユジノサハリンスク
3 ポロナイスク
4 オハ
5 二〇年後の世界
6 『フランケンシュタイン』は、世界をどう描いたか
7 ヴィノクロフのこと
8 オタスからの世界

【著者】
黒川創
作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に『イカロスの森』、『暗い林を抜けて』、『ウィーン近郊』、『旅する少年』、『彼女のことを知っている』、評論に『鷗外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』、編著書に『〈外地〉の日本語文学選』(全3巻)などがある。

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作品情報

著者
:
出版社
:
Reader Store発売日
:
2023.04.28
書誌発売日
:
2023.03.10
ページ数
:
192ページ
ファイルサイズ
:
1.6MB