ファン・ホーム ある家族の悲喜劇〈新装版〉
アリソン・ベクダル(著)
,椎名ゆかり(著)
/小学館集英社プロダクション
作品情報
『ニューヨークタイムズ』『タイム』など数々のメディアがその年のベストブックと絶賛! セクシャルマイノリティとして、文学を愛する者として、共感を覚えながらもすれちがい続けた父と娘。互いをつなぐ微かな糸を、繊細にして静謐な筆致でたどる、ある家族の喪失と再生の物語。ペンシルベニア州の片田舎で葬儀屋を営む家庭の長女として育てられたアリソン。英語教師として働きながら自らの耽美的な世界にひきこもる父親とは、互いに関心を持たないまま冷淡な関係が続いていた。やがて大学生になり、自分がレズビアンであることを自覚しカミングアウトしたアリソンは、父もまた自分と同じ同性愛者であることを知る。その事実を知って数週間後、自殺とも言えるような事故によって父親が死んだ。 いったい私は、父の何を知っていたと言えるのだろう――?
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この作品のレビュー
平均 4.0 (3件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
2018年2月シアタークリエでの上演にて
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同名ミュージカルの原作として購入
2017年の12月初版とな。これの上演に合わせて新装版出たんだろうな。
父親ゲイ、主人公レズビアン、
父親は自分がゲイなのを認めてない、
レズビアンだってカミングアウトした娘に動揺、
あんまり話し合えないまま、数ヶ月後に父親自殺
あのときパパはなにを考えてたの??的な自叙伝コミック
舞台版は短い分、細かい部分は削ぎ落とされて、
クリアかつシンプルに、キャラクターが単純化されている
吉原光夫さんの父親、めちゃ愛情深くて温かかった。
ブロードウェイ版の演出がどうかは分からないけど、
やっぱり親近感を持ちやすいように、分かりやすいように
親しみやすいキャラになってた。
陽属性だけど性的嗜好だけ倒錯してた、不器用な暖かい父親、というかんじ。
原作のこの本では、父親はもっといかめしくて暗い。温かく父親らしい太陽のような笑顔、というのとは全く違う。
もっとじめじめしていて、主人公である作者が苛立つような、女々しい趣味の父親、という印象。
やはり舞台版でのキャラの印象操作は意図的ぽい。
本にある、花が好きという描写は舞台版にはなかった。
苗木を植えたシーンはあったけど、マッチョな吉原さんの体格と相まって、男らしさしか感じなかった。
ある程度自分の容姿にも自信がある。やはり陽属性感。
勝ち組感。「♪悪くない…」
あと、欧米文学の引用、比喩がとても多い。コミックだけどとっても文学的だった。
欧米文学の教養全くなくて全然ピンと来なかった。
コミックって、マーベルとスヌーピーのイメージだったから、衝撃。
舞台版は、「性的倒錯」を、あくまで「2人が共有する特殊なマイナーな性質」として、さらっと軽く描いている。描写はあれど、それにあまり深掘りはしない。
物語の本質はあくまで、父娘の物語。
マイノリティである自分との向き合い方、
相手のそれとの向き合い方、
親子関係、
みたいな
親も1人の人間だ、とか
抽象度・普遍度を上げて、ポピュラーにした感じ。
(Ring Of Key以降、飲み込まれていく。泣く。
派手な演出はほぼない、音楽も派手ではない、
その分、知らぬまに大きな波に呑み込まれるかんじ。
最後の盛り上がりが素晴らしい。
舞台は、原作はこれだけどやっぱり別モノかも。
舞台としての完成度はすごく高い。そりゃトニー賞取るわ。
舞台の壁紙が、この本(新装版じゃない方はわかんないけど)のカバーの花柄と一緒だった。)
対して、コミックでは自身の嗜好性に気付いた時の戸惑いや感想が、すごく具体的に詳細まで書かれている。
なるほど、これは革新的だ、というかんじ。
ポピュラリティはないけど、すごく具体的。リアル。
いろいろな出来事を結びつける描写がすごいし、ものすごく悩んでものすごく考えた感がすごく伝わる。
投稿日:2018.02.17
アリソン・ベクダルの自伝的グラフィックノベル。父と娘、父と家族、自分自身、何かがしっくり来ない日々を振り返る物語。ぐるぐると行ったり来たり、死や文学に言及しつつ、性的指向についてのもやもやしたものが家…族関係に何を及ぼしたのかが探られる。
「自らの性について真実を隠して生きるのは、否定的な影響を蓄積していくことだ」という一文。隠さざるをえないことも、隠されていたということも、苦しいことだ。
続きを読む投稿日:2023.03.29
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