べらぼうくん
万城目学(著)
/文春文庫
作品情報
大学入学後の夏休み、海外で身ぐるみ剥がされサバイバル。在学中、書きあげた小説を読んだ友人からは「気持ち悪い」。卒業後、のどかな静岡での工場勤務から一転、作家になるべく上京するが・・・・・・。自らの言葉を生み出し始めた浪人時代からデビューするまでの、うまくいかない日々を軽妙に綴る、青春&人生エッセイ。解説・浅倉秋成
※この電子書籍は2019年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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商品情報
- シリーズ
- べらぼうくん
- 著者
- 万城目学
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春文庫
- 書籍発売日
- 2022.09.01
- Reader Store発売日
- 2022.09.01
- ファイルサイズ
- 0.6MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (22件のレビュー)
-
第一印象は大事というが、まさにこの本はソレで表紙のイラストがめっちゃ可愛かった。
ついこないだ万城目さんの「バベル九朔」を読んだばかりだったので、「どんな人なんだろう?」と興味があった。
万城目さんが…小説家デビューするまでのエッセイでとても面白かった。一度は小説家を目指し辞めたものの、次の応募がダメだったらと、ちゃんと経理(簿記)の勉強をして2級までとって、1級の勉強もすすめてとても真面目なところもあるんだなと感心した。人生の分岐点てどこにあるかわからないですね~。また他の作品も読んでみたくなりました。続きを読む投稿日:2023.10.08
このエッセイを読んで、人生最短ルートじゃなくても全然オッケーやなって肯定してもらえた感じがした。まあもう浪人して、院まで行ってる時点で最短からは程遠いけど、どうしても一緒に入学した人たちと卒業する方が…いいとかなんとか考えちゃってた自分もいたから、今思えばそんな1年、2年くらいどってことないよって言ってあげたい。留学でもなんでも行けば良かった。
このエッセイ読んで自分の浪人時代を思い出した。私は大学の授業料は自分で払うことになってたから、高い買物やしできるだけコスパのいい国立大学に行きたいと思い、現役時代に私立大学は受験しなかった。今思えば阿保である。
一緒に国公立目指してたと思ってた同級生のほとんどは、国公立に入れなくても浪人はせず、手のひらを返したかのようにみな現役で私立に行った。私の高校では浪人する人が圧倒的少数派だった。周りの人たちがキラキラとした薔薇色キャンパスライフの切符を手に入れるなか、私が手にしたのはおかんから渡された駿台予備学校のパンフ。絶望した。体験授業で登場した生物の先生のシャツの柄が変すぎて、こんなとこで1年間授業受けんのか、、とほんまに先が思いやられた。
圧倒的少数派の一員になり、自分の通ってた予備校は寮もあったからか福井の進学校からきた奴や、京都の進学校からきた奴ばかりで、もうすでに顔見知りコミュニティができあがっていた。圧倒的少数派だったから、同じ出身校の人が自分のクラスにはいなくて、浪人時代は今にも増してかなり孤独だった。
昼休憩にはラウンジにいってご飯を食べるのだが、すでに形成されているコミュニティでワイワイ仲良くお昼食べたり、勉強しあったりしてるのを横目に、「私はコイツらよりはやく昼ご飯食べて自習に取り組んでて偉い、模試の結果の傷の舐め合いなんて時間の無駄」というマインドでいた。今思えばそういうのが羨ましかったのかもしれん、笑
毎日9時から21時まで予備校で過ごし、人生の中であんなに机に向かってたのは後にも先にももうないだろうなぁと思える。お腹が空いているのも気にならず、というか気にしてる余裕もなく、血糖値が足りてなくて顎が無性に痛くなることしばしば(なぜか顎)。私は空腹をしのぐためにルーティンを敢行していた。15時のタイミングでブースの自習室には換気が実施される。そのときに紙パックの野菜生活を開けて、チビチビと21時までやり過ごす。それでも17時頃にはどうしても集中力が切れるから、ポケットに忍ばせておいた小袋のバウムクーヘンを持って、ウォークマンでFMラジオを聞きながら食べ、二条城の堀周辺を一周して帰り、再び机に向かう。今これをやれと言われたら発狂する。模擬試験のときもルーティンがあって、昼休憩に食べすぎると眠くなるからという理由で、プリッツロースト一袋を一心不乱にボリボリ食べるのを決まりとしていた。
元々物理選択だったが、てんで成績が伸びないため、浪人してから初めて生物を学習するというハンデを自ら課し、仲間を作らず摂食ルーティンを敢行しながら勉学に励んだからか、成績はかなり良くなった。第一志望はゆずってしまったけど(笑)、入試では学科3位の得点で、ああこの監獄のような自習室での1年も無駄じゃなかったことが証明されたときは嬉しかった。合格発表の日、夕方17時まで焦らされて、PC画面に番号が表示され自分の番号があったとき、家族にキモいと言われるほど「おひょーおひょひょ、ひょひょ」って走り回って喜んだ、笑
万城目学のエッセイ読んで、俗世との縁を断ち切った最も陰鬱な1年間を思い出して、懐かしくなった、笑。あの万城目学氏にもそんな時代があったんやなと少し身近に感じられたり…。
感想というか懐古になってしまった、まあええか。続きを読む投稿日:2024.06.25
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