さんず
降田天(著)
/小学館
作品情報
さんずが死にきれない者の背中に忍び寄る。
彼らは三途の川の渡し守ーーー
自殺幇助業者<さんず>が死にきれない者たちの背中にそっと忍び寄る。第13回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家・降田天が描く限界突破ミステリー。生きづらさを抱える人々の背景にある壮絶なドラマを抉り出す。
(ストーリー)
<さんず>の専用ホームページに出てくる二つのコース、「よりそいプラン」と「もろともプラン」。申し込みの際、いずれかのプランを選ぶと<さんず>に導かれ、思いがけない結末へと誘われる。
●店長のパワハラ・セクハラに心を壊されたコンビニ店員の末路は●刑務所に収監されている男を思い続ける女の選んだ道は●ある富豪から蝶のコレクションの譲渡先を見つけて欲しいと依頼が入り・・・●さびれた居酒屋店主が借金を苦に・・・・●赴任先の学校で、上司の玩具にされた女性教師が追い詰められて・・・・連作短編全5篇。
死を望む者の最後の砦<さんず>を通して、生きることの意味を問う。
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商品情報
- シリーズ
- さんず
- 著者
- 降田天
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 小学館
- 書籍発売日
- 2022.06.15
- Reader Store発売日
- 2022.06.10
- ファイルサイズ
- 1.4MB
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この作品のレビュー
平均 3.2 (28件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
連作短編小説。死にたい人をピンポイントで選び、名刺を渡す有限会社さんず。自殺幇助会社だ。そこの社員若手のスガと、スーツのカトウが顧客対応をしていく。社長は老婦人。かつては大物フィクサーの愛人だったという彼女は、人が死ぬ瞬間が見たいらしい。
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第一話。コンビニ店長の野中。アルバイトの笹岡は売れない女優で、最近ミスが多く、怒ることもしばしばだった。ある日、笹岡は自殺未遂をし、その責任を問われそうな野中も精神を病み、自殺を考え、さんずにたどり着く。死ぬ前に学生時代、自分をいじめていた相手に復讐したいと望むが、それは笹岡の不倫相手でもあった。笹岡が自殺を図ったのは、自分のせいではないと喜ぶ野中だが、それは笹岡がさんずに依頼した復讐計画であった。
第二話。施設で育った久川一香。目をかけてくれた女性政治家中貫紘子の政治資金を調達するため、不正献金引き受けた。全部の責任を被り、死体が見つからないように死にたい。さんずに依頼するが、追ってもやってくる。それは口封じを狙った中貫の指示。久川は身分を変えて生き抜くことに決め、中貫は疲れて?死を選んだ。
第三話。車椅子の西沢。数年で病のため呼吸が難しくなるため、死にたい。蝶の標本コレクターで、ドルーリーオオアゲハという毒蝶を食べて死にたい。また、蝶のコレクションを個人に譲りたいが、細かい条件があった。さんずが探しだした、なるべく条件に当てはまる男性は3名。そのうちの一名は、かつて西沢がドルーリー標本ほしさに殺害した男性の息子であった。西沢は、息子が持っていた本物のドルーリーを食べたかったのだった。
第4話。居酒屋経営の伸明。経営が傾いている上に、夫婦揃ってパチンコ依存症で、膨大な借金を抱えている。債権者は森田。伸明、奈々がお世話になった人物でもある。伸明は自分の保険金で借金を返済するつもり。その前に子供の頃に出ていった母親が作ったプリンを食べたい。さんずは母親を探しだしたが、実はプリンに毒を入れ、心中するつもりだった。吹っ切れた伸明は自殺する。
第5話。高校教員、佳織。同僚から性的暴行を受け続けている。さらにそれが生徒にも知られていることでさんずに連絡する。心残りは同級生の円小姫まどかさき。優しかった彼女が自殺した理由を知りたい。小姫はスガの双子の姉。小姫は人の死に強い関心を持っていた。カトウは悩む佳織とスガに自殺を勧めるが、二人はいきる道を選ぶ。実はさんずの本当の社長はカトウだった。
全部が後味悪い作品だった。これまで作者の作品は面白かったのに残念。合わなかった一番の理由は女性への扱い、特に性的な表現が不快だったこと。そういう場面や設定が、ストーリー的に特別必要ではないと思われたのも好きではなかった。ストーリー展開も無駄にこね繰り回しているような感じでもたもたしていた。読むのがつらくて長く感じたせいもあるかもしれないが。さんずという会社の設定は面白かったので★2つ。別の作品に期待します。投稿日:2023.02.06
このレビューはネタバレを含みます
社長ムカつくぜ…と思いながら読んでいたが黒幕は別だった。スガくんが結構詰めが甘いのでハラハラする。しかしいくら色んなところにパイプを持っていても、いつかバレて制裁喰らいそうだなこの会社…と思った。
レビューの続きを読む投稿日:2024.02.03
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