この作品のレビュー
平均 3.8 (160件のレビュー)
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★5 色んな背景の人たちの日常が… 思いもよらない展開と価値観に襲われる物語 #異常 #アノマリー
■あらすじ
2021年6月某日、少女、殺し屋、弁護士、科学者、歌手、作家、建築家、女優など様々な人…たちが各々の日常生活を送っていた。彼らのもとに、突然FBIが迎えにやってくる。一体何が起きたのか…
同年3月某日、ニューヨークの空港に着陸すべく、大西洋上を一機の飛行機が飛んでいた。進路には大きな積乱雲が立ちはだかっていたが、飛行機が覚悟を決めて突入。無事、難を逃れて大嵐を通過することができた。
飛行機は着陸態勢に入るため機長と管制塔が通信を開始する。しかし何やら話がかみ合わず…
■きっと読みたくなるレビュー
超面白い★5
本作ほどレビューを書くのが難しい本はないですね。どんでん返し、ネタバレ厳禁な作品でも、自分なりにできるだけ種明かしはせず、魅力を伝えるように書いてきましたが、本作はマジで難しい。
書き記した「あらすじ」は、本作の第一部の概略だけです。しかし読んでいただくとわかるように、何を読まされているのか、これからどうなっていくのか、さっぱり分からないの。
しかしそれは突然やってくる。ははぁぁあ???
作者の鋭角に切り込んだ発想力を堪能してほしいです。
そして本作は知識量、取材力、表現力、芸術性、宗教観がぎゅぎゅっと詰まったところがスゴイ。特に好きなのは皮肉さやブラックユーモアに満ち溢れているところ。要人たちのセリフが挙動が笑える。
とにかく読めば読むほど深みにはまってしまい、まるで底が見えない。気を付けないと現実世界の戻ってこれなくなりますよ、コレ。
そしてなんといっても最終盤ですよ。ある人の判断と、最後にしたためられた文章がエグイ、読者に正常と異常の価値観を完全に破壊してきます。
いやースゴイ本を読んでしまった。
こういう物語なら、普通こうなるよな~。といった甘いお話ではありません。
しかし胸に不思議な感情が突き刺さってくる、素晴らしい作品でした。
■推しポイント
生きていると、どうしても考えてしまうことがある。
普段は見知らぬふりをして蓋をしてごまかしているが、病気になったり、世界情勢が不安になったり、経済的に困窮してきたりすると意識するもの。
それは死。いつかは無になってしまという事実。
本作を読むと、どうもそれを肌で感じるんですよね。
ではその不安に対して、人は何ができるのでしょうか?
この本から多くの考えるヒントをもらうことができました。そして今回なんと、画期的な解決策を導くことができたのです!
結論は「サイコロを振る」ということ。
さて他の読んだ皆さんはどう感じたか、ぜひ伺ってみたいと思いました。続きを読む投稿日:2023.02.10
うーん…
うーん…
評価むずっ。
まず、かなり読みづらい。相当読みづらい。
辛い。
理由として、訳本であること。あとがきにも説明があるように、著者が多くのパターンを入れ込みたかったみたいで、登場人…物が割と多いこと。多いのは、まぁいいとしても、細切れに登場するからか混乱しやすい。似たような名前だし…欧米文化のバックボーンがないので、さまざまイメージしづらいこと。などなど…かなぁ。
ブクログさんの感想をちょっと読んでたので、覚悟はしていたけど…
1部が辛すぎる…
全407ページ
1部158ページまで
2部258ページまで
3部407ページまで
3部構成で、1部は登場人物の紹介集という感じ。
2部は、何が起こったかの状況がわかるようになるネタバラシと考察。
3部は、登場人物のその後の話し。
2部で状況がわかったけど、どうも読みづらい。まだ辛い。
3部でやっと伏線回収作業。
結局、最後まで読みづらい。笑
欧米人だったらもう少し楽しめたのかも…
頭が良かったら、楽しめたのかも…
久しぶりに苦行の読書となった。
頑張って、頑張って、何か感じるものがあるはずだと読んだ結果……
一応…あったかな
ここからは、ネタバレ
嵐の中、飛んだ飛行機が、スーパーセルの積乱雲を通ったことで、3ヶ月後の未来に着陸する。
それによって、3ヶ月後の世界に2人の同一人物が重複する。重複者。自分がもうひとり。
3ヶ月の時間を経た自分と、一瞬で時間をすっ飛ばした自分。
登場人物たちが2人同時に対面するシーンは、なかなかなかなか面白いといえば面白い。
人生の選択性、可能性を感じた。
世界線が変わっていく物語は、割とありがち。
2人出てくるのも、懐かしのバックトゥーザ・フューチャーなどで体感済み。だか、3ヶ月という短いスパンであることによって、ほぼほぼ同一人物である人間が重複するところに本書の面白さがある。
この手の物語で感じるのは、やっぱり選択性、可能性だ。
僕らのこれからのことは、選択性に満ちていて、分岐に満ちていて、無限の自分が存在する可能性があるんだよなぁ。
世界的に売れた本である理由は、よくわかる。
そのうち映画化されるんじゃないかなぁ。と思う。
訳本じゃなくて、誰か日本の作家さんが日本版「異常」をオマージュ作品で出せば、かなり売れると思う。
372ページから379ページが一番良かったかな。
なんだかんだで色々と言いたくなる本ではあった。
ふと、藤子不二雄氏のパーマンのコピーロボットを思い出した。欲しかったっけなぁ笑
本書とは、ちょっと違うけど笑
続きを読む投稿日:2024.05.06
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