少女を埋める
桜庭一樹(著)
/文春e-book
作品情報
著者初の自伝的小説集。
因習的な故郷に、男性社会からのいわれなき侮蔑に、メディアの暴力に苦しめられた時に、
「わたし」はいつも正論を命綱に生き延びてきた――
7年ぶりに声を聞く母からの電話で父の危篤を知らされた小説家の「わたし」は、最期を看取るために、コロナ禍の鳥取に帰省する。
なぜ、わたしの家族は解体したのだろうか?
長年のわだかまりを抱えながら母を支えて父を弔う日々を通じて、わたしは母と父のあいだに確実にあった愛情に初めて気づく。
しかし、故郷には長くは留まれない。そう、ここは「りこうに生まれてしまった」少女にとっては、複雑で難しい、因習的な不文律に縛られた土地だ。
何度埋められても、理屈と正論を命綱になんとかして穴から這い上がった少女は東京に逃れ、そこで小説家になったのだ。
「文學界」掲載時から話題を呼んだ自伝的小説「少女を埋める」と、
発表後の激動の日々を描いた続篇「キメラ」、書き下ろし「夏の終わり」の3篇を収録。
近しい人間の死を経験したことのあるすべての読者の心にそっと語りかけると同時に、
「出ていけ、もしくは従え」と迫る理不尽な共同体に抗う「少女」たちに切実に寄り添う、希望の書。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 少女を埋める
- 著者
- 桜庭一樹
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春e-book
- 書籍発売日
- 2022.01.25
- Reader Store発売日
- 2022.01.25
- ファイルサイズ
- 0.7MB
- ページ数
- 272ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.4 (44件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
社会は世界は良き方に変わってると実感するひとつと、社会に世界に押し潰されるひとつ
レビューの続きを読む
仮面を無くして素顔で生きることはどうしたって難しいしきっと不可能でも、仮面は素顔にはりつくなら、その仮面は自分で選択していきたい
とここまでは「少女を埋める」
論争に関しては、文学論にまで話が及ぶと難しくてなかなか理解できないけど、実在する人物を想像で補完して論ずることへの批判をしながら、C氏の個人的背景を自身の想像で書いてしまうの、同じことしてない?と
主観と客観を分けて書いてるから良いのか?それは小説の中で実在するニュースを実名を挙げてそのままに書いてあるのからちょっと違和感ではあった
私小説を武器に好き勝手してるのはお互い様な気がする(作者があくまで想像だと明記してるのはもちろん了承の上で)
まあC氏のあらすじにかんしてはどう考えてもどうやったらそう読めた?って感じで、この人が有名な文学批評家なの?大丈夫?とは思う
「少女を埋める」は小説ではなく作者が自分を癒すための治療にすぎなかったんだな
それにしても作者の周りの友人が嘘みたいに素晴らしい人格者でそれもちょっと呆気なかった
なんせ私小説とはみたいな話は今月の文藝の重なり、フィクションとノンフィクションの境界について考える本でした
とある対談で宇佐見りんが「読み方に正解はないけど間違いはあると思う」とはっきり言い切っていたのを思い出した投稿日:2022.07.24
少女を埋めるは面白かった。
あとのキメラと夏の終わりは、うーん。
他人事だった。
母と確執がないひとなんているのかな???
投稿日:2024.04.05
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。