小説
あやかし和菓子処かのこ庵 嘘つきは猫の始まりです
シリーズ内の平均評価:
(15)
完結
見習い和菓子職人・杏崎かの子、22歳。彼女には不思議な力があった。幼い頃から、妖や幽霊の影が見え、人の嘘が「猫語」に聞こえるのだ。その能力のせいで親しい友人もできず、苦労しながらひっそりと生きてきた。ある日かの子は、経営難と技量不足を理由に、勤めていた和菓子店をリストラされる。夜道をとぼとぼ歩いていると、後ろから来たバイクに全財産が入ったバッグをひったくられてしまった……!彼女は、そんな窮地を謎の大きな2頭の犬を使役する着物姿の美男子・御堂朔(みどう・さく)に救われる。なぜか自分を知っているらし・・・
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かのこ庵に、幼い少女の幽霊が訪れた。「すい」と名乗った彼女は、朔の式神である天丸・地丸を見て喜ぶ。なんと二匹は、江戸時代、山神に捧げる贄にされた彼女を守ろうとして死んでしまったというのだ。すいも結局山の神に喰われ、死んでしまった。その後成仏できずに彷徨っていたが、ようやく時満ちてかのこ庵に辿り着いた。山神の攻撃により傷ついた天丸・地丸は、瀕死の状態を朔の先祖である御堂柊に救われ、すいと再会できるまで御堂神社で式神として仕えてきたのだという。二匹の目的は、すいと一緒に、いつか幸せに成仏することだった。その舞台がととのったのだ。切ない過去、そして二匹の思いを知ったかの子は、すいと天丸・地丸のために、何かしてやりたいと思い・・・・・・。願いがあるなら、ここにおいで。夜だけ開店する、あやかし専門の和菓子処で、新米和菓子職人と、麗しい鎮守様がお待ちしております。心あたたまる、妖しお菓子の人情ストーリー、ついに完結!
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東京は深川、御堂神社の境内に建つ和菓子屋・かのこ庵に、白猫に姿を変えた幽霊・白石レナが現れた。彼女は、幼くして病気で死んでしまったが、初恋の人にもらったアイス最中が忘れられず、もう一度食べたいという。話を聞いたかの子は、レナの願いをかなえようと、どんなアイス最中だったか尋ねるが、なぜかレナはかの子にだけ喧嘩腰・・・・・・。しかもかの子は、アイスクリームを作ったことがない。レナに嫌われる理由もわからず、落ち込みながらも、かの子は朔の力を借りて試行錯誤する。しかし、なんとレナの初恋の相手は、かの子をクビにした竹本和菓子店の店主・新で――!?笑顔を忘れた鎮守様×みんなを笑顔にしたい新米和菓子職人が、腕をふるっておもてなし。夜だけのあやかし専門和菓子店、今日もドタバタほっこり開店します!
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見習い和菓子職人・杏崎かの子、22歳。彼女には不思議な力があった。幼い頃から、妖や幽霊の影が見え、人の嘘が「猫語」に聞こえるのだ。その能力のせいで親しい友人もできず、苦労しながらひっそりと生きてきた。ある日かの子は、経営難と技量不足を理由に、勤めていた和菓子店をリストラされる。夜道をとぼとぼ歩いていると、後ろから来たバイクに全財産が入ったバッグをひったくられてしまった……!彼女は、そんな窮地を謎の大きな2頭の犬を使役する着物姿の美男子・御堂朔(みどう・さく)に救われる。なぜか自分を知っているらしい朔に連れていかれたのは、東京の下町にある神社の境内に建つ和菓子処「かのこ庵」。なんと、同じく和菓子職人だった亡き祖父が、朔に一億円の借金をして構えた店らしい。そして朔は、陰陽師の血をひく人間で、この神社の鎮守だという。先ほどの大きな犬は式神だったのだ。一億円の借用書を見せられ、「店で働けば借金をチャラにしてやる」と言われたかの子だが、なんと「かのこ庵」はあやかし専門の不思議な和菓子屋だった。しかもお客様は、なんと猫に化けてやってきて――!?イラスト/前田ミック
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