1994年冬、北朝鮮・寧辺の核処理施設の査察に訪れた国連職員が目撃したのは、使用済み核燃料の沈むプールの中で泳ぐ二体の奇妙な生物だった――その正体は、戦争によって生まれるエントロピーを糧に成長する四次元生命体〈戦争獣〉。生態系ならぬ死態系に潜む死命(シノチ)の最優勢種である彼らは、華麗島で独自の文化に基づき生きる超人〈異人(ホカヒビト)〉のみ扱うことができる。敵対し合う二体の戦争獣、そして異人たちの前に現れる謎めいた男女の双子。彼らが人類にもたらすのは破滅か、救済か。奔放な想像力が生み出す傑作長・・・
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1994年冬、北朝鮮・寧辺の核処理施設の査察に訪れた国連職員が目撃したのは、使用済み核燃料の沈むプールの中で泳ぐ二体の奇妙な生物だった――その正体は、戦争によって生まれるエントロピーを糧に成長する四次元生命体〈戦争獣〉。生態系ならぬ死態系に潜む死命(シノチ)の最優勢種である彼らは、華麗島で独自の文化に基づき生きる超人〈異人(ホカヒビト)〉のみ扱うことができる。敵対し合う二体の戦争獣、そして異人たちの前に現れる謎めいた男女の双子。彼らが人類にもたらすのは破滅か、救済か。奔放な想像力が生み出す傑作長編。
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漂流叛族から選ばれた戦士〈異人(ホカヒビト)〉。彼らはその身体に彫られた刺青を三次元化させ使役することができるほか、世界に二体存在する四次元生命体〈戦争獣〉を扱うことができる超人である。朝鮮戦争、ヴェトナム戦争……地球上で戦争が起こるたびに戦争獣はその力を増していく。争い合う彼らの向かう先には、すべての文明と人類を消滅させる最終・究極戦争の存在があった。異人たちは時空を跳梁し人々を滅亡から救うため奔走する。戦争とは一体何か、人々は争いをやめることができるのか。縦横無尽に描かれる、巨匠渾身のハードSF。/解説=藤田直哉
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