この作品のレビュー
平均 3.4 (7件のレビュー)
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月で土壌サンプル採取中の飛行士の突然の死。月往還船の中でのウィルス感染。そんな一見あり得ないと思われるシチュエーションから始まる物語です。ウィルスを抱えながらも地球帰還を目指すパートと、その船が墜落し…て以降のパンデミックのパートに分かれます。解説にも書かれていますが、後半パートがよくあるパンデミック小説になっているのがちょっと残念かな。続きを読む
投稿日:2021.11.30
このレビューはネタバレを含みます
最初の50ページを過ぎたくらいで「あっ、これはダメだ」と感じた。
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著者は宇宙飛行士をバカにしすぎではないか?
序盤の主人公的日本人は「科学的知識が皆無なのか?」と言いたくなるほどバカで感情的。仲間想…いはいいが、行動が後先考えられておらず無能の極みで中学生のようだ。飛行士は非常事態に冷静に対処するための訓練を重ねているはずなのだが・・。また、オートクレーブも知らないとか、人文科学的研究の目的で乗ったの?とも思ってしまった。
医師というロシア女性も劇症型の感染症を疑いながら、なぜ宇宙服を開けたのか?それも乗組員全員で。逆の展開(;他の飛行士が遺体に手をかけ、厳しく止めるが間一髪間に合わず。それ以降は地上と協力して感染症封じに躍起になるが・・)ならわからんでもないのだが、自分から率先してバラ撒いているようでは・・。
指示を出した地上もアホばかりか。遺体の表面に付着したウイルスはエボラなら数日は生存する可能性があるのは前世紀からの常識なのだが。
ここまでの内容だけで、付け焼き刃で勉強した一般常識レベルの知識を賢しげに振りかざしているように感じ、その後のパンデミックを描けるのかと思ってしまった。
「こんなものが賞を取ったの??他はよほど酷いのか?」と疑問だったので選考された際の評価を読んでしまったが、この賞はよほどひどいらしい。審査する側も気の毒。こんな賞やめればいいのに。
それ以降は流し読み。45分程度で200ページ以上を読んでやめにしたが、読みやすさはあった。軽い。
この作品のレビューのなかで「ライトノベルなら星4つだが・・」という内容を見たが、まさにその通りだと思った。
この作者は人の心理描写ができない。デキの悪い漫画やアニメのように安易にセリフにしてしまっている。セリフで状況を説明するのは、"絵"を表現の主とするそれらの媒体でも悪手(;優れた作品はセリフやナレーションではなく、絵で魅せると言われる)とされているのに、文字媒体の小説でコレでは、より悪いとしか言えない。
文字媒体の作品は、映像で表現できない点に大きな不利があるが、その分、読者の想像を刺激する筆致、内面・心理描写や文字による考察、ミスリード、ページ数あたりの情報量の多さなど優れた点もあると考えている。この作品はその優れた点を生かせていない。著者は今までどんな作品を読んできたのだろうか。
この作者は通常の小説作品への適性が無いので、軽妙な読み口という長所を生かしてライトノベル作家へ転向した方がよいだろう。少なくともハヤカワでは書かない方が良い。並ぶ作品と比較すると弱く感じてしまう。
50ページ前後以降を読んでも専門的な知識の欠如、偏ったイメージが著しいので、本物を丁寧に取材するか、当たり障りの無い知識で書くべき。
普通は真空中にあったサンプルを剥き出しで空気雰囲気中へ格納したりはしないし、宇宙服に付いた砂塵は計器を傷める危険があるので内部へ持ち込まないはず。
実物の医学生物学系の研究者はよく訓練されていて、人前では ハリウッド映画やアニメに出てくるような常識外れの言動はしない。興味をむき出しで倫理からはみ出るような会話は仲間内のクローズドな場所だけで行うが、今回の設定の場合は興味よりも重責や緊張が先立つはずで、マッドサイエンティストのような言動が出るのは状況を理解できていない(= バカ)だけで場違いである。
また、サイコパス的、というよりアスペルガーな優秀な人物もいるが、管理職はそんな人物を今回のような重要な現場に一人では出さないし、出す場合には本人が知性と統計学を駆使した"常人の皮"を着脱する術を心得ている。
序盤の主人公のセリフや「病原体はミステリー、です」のセリフもイタい。本書の内容が、どうにも悪い意味でのアニメオタクくさいのだ。現実との乖離がひどいというか、悪い意味でズレているというか・・。
嫌いな作家ではあるのだが、中山七里は「取材をせず自分の頭の中のみで考えて物語を書く」と後書きに書いていた。彼の作品には大きな違和感を覚えずに読み、取材していないことを最後に知って驚愕したが、それは彼が非常に優れた現実感のバランス感覚を持っているためだろう。
一方、この著者は、「絶対取材していない」と思わせる浅い内容や、(知的)エリート(or 理系?)に対する偏見や嫉妬のようなものが文中に見えてしまってその部分も嫌悪・・というより蔑みの感情がわく。
賞の名前と著者の名前を覚えた。2度と購入しないために。続きを読む投稿日:2024.02.27
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