文学
ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
シリーズ内の平均評価:
(20)
天皇の側近である蔵人頭に抜擢され、一条天皇や東三条院、藤原道長の篤い信任を得て昇進を重ね、権大納言にまで上りつめた藤原行成。彼が書き残した摂関期の日記が『権記』である。宮廷の政治や儀式がこと細かく記録されており、当時の政務運営や権力中枢の深奥、秘事までが把握できる貴重な史料といえる。貴族たちの知られざる日常生活を記した興味深い出来事を厳選し、原文・現代語訳と書き下し文、コラムと解説を収載する。
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藤原定家が『源氏物語』に次ぐ作品として、『狭衣物語』と共に高く評価した平安後期の代表作。主人公の中の君が13歳の八月十五夜、天人が夢に降り立ち、琵琶の秘曲を授けられ、同時に苦難の予言を受ける。2年後、忍び込んできた男性と人違いの意に添わぬ契りを結び妊娠。それは姉の結婚相手であった。近現代文学にも通じる、宿命に翻弄される主人公の葛藤や、揺れる心の動きを繊細に描写。相次ぐ困難を乗り越えて成長する女性の一生の物語を解説。
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道長の歌をおさめ、紫式部も読んだ勅撰和歌集。歌のやりとりを通して平安貴族の人間関係を知り、王朝の雅な文化や恋のルールを解説する入門書。
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平安時代の公家で、故実に通じ「賢人右府」と称賛された藤原実資。彼の日記『小右記』は、藤原道長が詠んだとされる「此の世をば我世とぞ思ふ望月の欠けたる事も無しと思へば」が載ることでも著名である。63年にわたり書き続けられた現存5463条の膨大な記事のなかから、男性貴族によって宮廷で執り行なわれた政務や儀式など、初心者にも面白い内容を精選。原文・訓読文・現代語訳を収録した、研究の第一人者による決定版。
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輝くように美しい姫君の幸せを意地悪な継母が妬み、迫害する。苛めを逃れて、都から遠く離れた住吉に隠れ住む姫君のもとへ、霊験あらたかな長谷観音の夢告と琴の音に導かれ、男君の四位少将がやってくる。再会したふたりを待ち受ける結末は――? 『源氏物語』よりもわかりやすく、物語性に富んだ平安時代の傑作『住吉物語』。紫式部や清少納言ら平安貴族たちを夢中にさせた、日本版「シンデレラ・ストーリー」の全文を丁寧に解説。
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8世紀、地方の特産物や伝説、地名の由来などを記した「古代の里山文学」を抜粋で読む。
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鎌倉幕府初代将軍源頼朝から第6代将軍宗尊親王まで。頼朝の天下取りの後、激しい権力争いの中で、次々と将軍の首が挿げ替えられてゆく。血で血を洗う内部抗争の始終を著す長大な歴史書をダイジェストに!
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柿本人麿・紀貫之・在原業平・小野小町ら、「歌の神」として崇拝されてきた藤原公任撰『三十六人撰』の歌人たち。その代表歌の鑑賞はもちろん、人物像と時代背景、不思議な成り立ちや歌の組み合わせ、「百人一首」との違い、和歌と歌仙絵の関係など、知っておきたい基礎知識をわかりやすく解説する、初の入門書。歌仙を描いた絵巻の最高峰とされる名品、秋田藩伝来の「佐竹本三十六歌仙」に描かれた肖像とともに、読み解く。
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天皇の側近である蔵人頭に抜擢され、一条天皇や東三条院、藤原道長の篤い信任を得て昇進を重ね、権大納言にまで上りつめた藤原行成。彼が書き残した摂関期の日記が『権記』である。宮廷の政治や儀式がこと細かく記録されており、当時の政務運営や権力中枢の深奥、秘事までが把握できる貴重な史料といえる。貴族たちの知られざる日常生活を記した興味深い出来事を厳選し、原文・現代語訳と書き下し文、コラムと解説を収載する。
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