私の息子が異世界転生したっぽい
かねもと(著者)
/MFC
作品情報
死んだ息子は実は異世界に転生して生きていると主張する母親と、彼女の元同級生(オタク)が繰り広げる、悲しみに向き合う物語。誰かが死んだ時、残された人々はどうやって前を向き、立ち上がるのか。
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商品情報
- シリーズ
- 私の息子が異世界転生したっぽい
- 著者
- かねもと
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- MFC
- 書籍発売日
- 2021.09.21
- Reader Store発売日
- 2021.09.21
- ファイルサイズ
- 43.2MB
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この作品のレビュー
平均 5.0 (1件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
一読の価値がある、と私は声を大きくして言いたいです、自信を持って。
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精神的に来るかもしれないので、今、自分の心が弱っている自覚があるなら、読まない方が良いかもしれません・・・けど、心が軋んだ分、得られるモノは大きい気がします。
勝手な押し付けだ、と言われちゃうかもしれませんが、私はこの『私の息子が異世界転生したっぽい』を、自分にとって大切な人との別れを経験した、もしくは、もうすぐ経験してしまうかもしれない人に読んで貰いたいです。
言うまでもありませんが、死はいつだって、唐突に訪れ、いきなり、大切な人を奪っていきます。その人の腕っ節が強かろうが、頭が良かろうが、遠慮はありません。
天地が引っ繰り返るようなショックに襲われるでしょう、自分にとって大切な人と、何の前触れもなく、離れ離れになってしまうのは。
責任は自分にある、と思い詰めてしまう人もいるかも知れません。
いいえ、アナタは悪くありません。だから、間違った方法で、アナタにとって大切な人と再会しようとしないでください。
断言しますが、その行為には、意味がありません。アンタが後追い自殺したって、アンタの大切な人は喜ばないし、アンタを大事にしたい人は凄く悲しむんだぞ。
いいですか、もう一度、会えた時に、その人を喜ばせられるような楽しい話を、とびっきりの笑顔で出来るように、自分の人生を最期まで生きてください。
自分にとって、大切な人を喪う悲しみ、それは大きいでしょう。けど、それでも、残された人は生きていかなきゃいけないんです。アナタが自分の人生を、自分らしく、全力を振り絞って、良い物にしようと努力している内は、きっと、その人はアナタの心の中にいてくれるんですから。
この台詞を引用に選んだのは、そりゃ、もう、容赦なく、私の心をぶっ刺してくれやがったからです。
もしかしたら、このレビューに目を通してくださっている方の中には、私が「小説家になろう」に投稿している作品を読んでくださっている方もいるかもしれません。
私の作品も、系統で言えば、異世界系ですし、主人公もチートキャラです。
まぁ、ぶっちゃけてしまえば、私は自分の「こうしたい」、「あぁなりたい」、「やってみたい」を、自分の作品に詰め込んでいます。
自分の書いた作品で一人でも良いから楽しんで欲しい、ってのが大部分ですけど、自己満足だろう、と言われても否定は出来ず、潔く肯定するしかありません。
だって、それが、異世界に行けない私なんですから。
確かに、異世界はありません。まぁ、多少の強がりでしょうけど、ここはあえて、異世界がある、と証明は出来ない、と言っておきましょう。
でも、人は自分の中に「世界」を持っています。
その「世界」の中だけならば、誰でも自由に、何でも出来ます。
現実と自分の「世界」の境界線があやふやになってしまい、他人を傷付け、相手の「世界」を壊すのは、問答無用で論外です。
ただ、自分で作った、自分だけの「世界」をほんの少しだけ、周りに伝わる形に変えて発信するのは、これもまた、自由だと思います。
私自身は異世界に行けないし、行けても生きていく自信がないので、他の人に、「こんな世界があったら面白いだろうな」と思って貰え、この作品の続きが、この人の他の作品を読みたいから、あっちに行くのは止めておこう、とこちら側にいる理由になれる作り話を書いていきます。
私が、大好きだって思える小説や漫画をもっと増やしたい、そんな理由で自殺を選ばなかったので。
だから、私が小説家としてデビューし、作品が売れたら、誰か、感想を書いて下さい。
それを楽しみにして、今後も投稿していきます。
「・・・美央さん、助けになれなくてすみません。でも、ちゃんと言いますね。異世界はないんです。俺は本当に、あの世界が好きだから。俺にとって、異世界は救いで、憧れで、素晴らしくて、だから・・・異世界が夢みたいな作り話だって知ってるんです」(by堂原智太)投稿日:2021.11.07
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