「おねがいしますっ!」針を持ってた手をひしとつかまれ、「ひぃ」って小さな悲鳴がのどからもれた。「助けてください!」ケガでサッカー部の練習を休んでいた針宮優人は、クラスメイトの糸井さんによって、強引に被服部の助っ人にされてしまう。被服部にいたのは、空気を読まない糸井さん、明るく大胆なマスミン先パイ、男子は断固拒否(!)なサンカク先パイの3人だった。じつは、裁縫が大好きで、得意だったことを見破られた優人は、文化発表会用のドレス作りにまきこまれていく。ケガを心配して、復帰を待ってくれているサッカー仲間・・・
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「好き」をつづけることはきっと未来につながっていく被服部の部長になった3年生の優人。最後だからと、部活と受験勉強を両立させようとするけれど・・・・・・?好きな気持ちをつらぬく手芸男子シリーズ第3弾!あの日がなかったら、ぼくはここにいなかった。あの日のまつり縫いが、ぼくのいろんなものを変えた。糸井さんは、きょとんとした表情になり、丸メガネの奥からぼくをじっと見つめる。最後だからってクサいことをいっちゃったかもって、はずかしい気もしたけど。糸井さんは、顔いっぱいで笑ってくれた。『あたしも、ハリくんが入ってくれてよかったってずっと思ってたよ。ありがとう!』(本文より)
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フツーじゃないって、いいたくないだれかの「好き」も大事にしたい被服部に入部し、2年生になった針宮優人。やってきた新入部員は、とってもクールで協調性ゼロ!?そしてなぜか、優人に「ガッカリ」といいはなつ。後輩にふりまわされっぱなしの優人たちは、演劇部から依頼された公演用の衣装を完成させることができるのか?「受けいれる」ことのむずかしさと大切さを描く手芸男子シリーズ第2弾! ーー 先パイって言葉に、ちょっと気持ちがひきしまる。小倉さんのことはまだよくわからない。けど、それを「ヘン」とか「フツーじゃない」って思うのだけはぜったいにやめよう。ぼくも、みんなみたいになる。受けいれる。「先パイなので、がんばります。」直後、モモちゃんの大きな手で頭をグリグリされた。(本文より)著者紹介
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「おねがいしますっ!」針を持ってた手をひしとつかまれ、「ひぃ」って小さな悲鳴がのどからもれた。「助けてください!」ケガでサッカー部の練習を休んでいた針宮優人は、クラスメイトの糸井さんによって、強引に被服部の助っ人にされてしまう。被服部にいたのは、空気を読まない糸井さん、明るく大胆なマスミン先パイ、男子は断固拒否(!)なサンカク先パイの3人だった。じつは、裁縫が大好きで、得意だったことを見破られた優人は、文化発表会用のドレス作りにまきこまれていく。ケガを心配して、復帰を待ってくれているサッカー仲間のカイトにはいいだせないまま、被服室に通ううち、優人は、手芸が大好きなのに、一方でそれをはずかしいと思う自分の気持ちにむきあっていく。ほんとうに好きなことに正直になりたい、手芸男子ストーリー!
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