王都の貧民街で暮らす少年ノアは、ある日、奇妙な依頼をうける。<修道院から、ある本を持ちだしてほしい。>依頼主の黒ずくめの男爵は、本と引きかえに、ノアが姉と慕う少女の行方を教える、という。怪しみながらも、情報ほしさに依頼を受けたノアは、首尾よく修道院に忍びこむ。しかし、盗もうとしたその本は、選ばれし者だけが読むことのできる魔導書<サロモンの書>だった。やがてノアは、囚われの王女や、人語を話すネズミと出会い、依頼主である謎の男爵の正体にせまっていく。1冊の本をめぐり紡がれる長編ファンタジー。 「あな・・・
便利な購入方法
-
-
選ばれた者しか読めない魔法の本<サロモンの書>とものいうネズミ、パルメザンとともに旅にでた少年ノア。たちよった街は、かつて魔女狩りがおこなわれいまは、新女王来訪にわきたっていた。ノアは、そこででなぞめいた女性に出会う。『青の読み手』からつづく1冊の本をめぐり紡がれる長編ファンタジー第2弾。「悪用されるくらいなら、サロモンの書は永久にうしなわれたほうがましだ。悪魔を呼びだせる書物には、世界をほろぼす力があるのだから。」(ちっ、そうきたか。) ノアは、すばやく考えをめぐらせた。(本
-
王都の貧民街で暮らす少年ノアは、ある日、奇妙な依頼をうける。<修道院から、ある本を持ちだしてほしい。>依頼主の黒ずくめの男爵は、本と引きかえに、ノアが姉と慕う少女の行方を教える、という。怪しみながらも、情報ほしさに依頼を受けたノアは、首尾よく修道院に忍びこむ。しかし、盗もうとしたその本は、選ばれし者だけが読むことのできる魔導書<サロモンの書>だった。やがてノアは、囚われの王女や、人語を話すネズミと出会い、依頼主である謎の男爵の正体にせまっていく。1冊の本をめぐり紡がれる長編ファンタジー。 「あなたも、いっしょにいらしてください。」「おれも?」トマスは、ノアの青い瞳を見つめた。「あなたこそ、〈青の読み手〉にちがいない。わたしたちは、ずっとあなたをお待ちしていたのです。」(本文より)
-
-