リトル・グリーンメン 〈MJ-12〉の策謀
クリストファー・バックリー(著)
,青木純子(訳)
/創元推理文庫
作品情報
ジョン・O・バニオン、大統領をも番組に呼べる、超売れっ子のテレビ・パーソナリティ。このプリンストン出の秀才は、首都ワシントンの最高レベルのセレブたちの人気者だ。ネイサン・スクラブスもワシントンの住人だったが、彼は古いビルの奥にあるオフィスにひとり、各地で主婦がUFOに拉致され暴行されたという報が入るのを待つばかり。007を夢見ていたのに、〈MJ=12〉なる怪しい機関に回されたのだ。やけになった彼の、華々しい活躍ぶりが癇に障るバニオンを拉致してやろうという思いつきがすべての始まりだった。抱腹絶倒の大陰謀小説!
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- リトル・グリーンメン
- 著者
- クリストファー・バックリー, 青木純子
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 東京創元社
- 掲載誌・レーベル
- 創元推理文庫
- 書籍発売日
- 2021.05.21
- Reader Store発売日
- 2021.05.31
- ファイルサイズ
- 1.5MB
- ページ数
- 462ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 2.0 (2件のレビュー)
-
〈ミレニアム〉を目前に控えた二十世紀末のアメリカ。
物語は二人の男を中心に展開される。
ひとりは各方面に強い影響力を持ち、飛ぶ鳥を落とす勢いの売れっ子テレビ司会者であるバニオン。
もうひとりは’…国民にUFOの存在を信じ込ませる’為に存在する政府の秘密機関〈MJ-12〉で宇宙人の仕業を装った自国民の誘拐・襲撃ミッションを担当し、うだつの上がらない生活に倦んでいるスクラブス。
華々しいバニオンの活躍をやっかんだスクラブスが〈MJ-12〉のチームを私的に、しかも二度も動員して彼を襲撃し、二度に渡り性的暴行を加えさせるというとんでもない事をやらかす。
完全に宇宙人の所業と信じ込んだバニオンは周囲に異星人侵略の脅威を訴える。が、やればやるほど妻・友人は去り、正気を疑われ、凋落の一途を辿る。
ところが徐々に宇宙人支持派層の人々がバニオンの周囲に集まり出し、やがては「UFO界のイエス」(p307)とも呼べるような強大な一大勢力を作り上げ、一度は彼を見限った人々に対しての強烈なカウンターを見舞うはずだったのだが…!
…と、話は二転三転。
ベースはコメディタッチでありながら政府の陰謀や企業の権力闘争、スクラブスを追う謎の組織、バニオンを中心に描かれる友人関係の崩壊と再生、謎の美女ロズ・ウェル(この名前も実に冗談臭いが)の正体は?…と要素もりもり。ちょっと取り留めが無さすぎるように感じた。
タイトルの『リトル・グリーンメン』はいわゆる宇宙人のステレオタイプなイメージを指した言葉であるが、つまるところ、欲や色や業に縛られた人間は本作にも沢山登場するけどもそれって結局普通の感覚の人であって、要するに我々自身が『リトル・グリーンメン』みたいなものだったのだ!という理解に私は落ち着いたのだが、どうなんだろう。
今思えば90年代ってまだまだ色々なことがあやふやでアバウトな感じがむしろ良かったんだよな…としみじみ。
今は正しさを顕す事こそが正しいとされる空気が強いけど、息苦しさもありますよね。
1刷
2021.10.16
フェイクニュースに躍らされる民衆、みたいな点は現代にも十分通じるな。
インフルエンサーの発言は盲目的に信用してしまう層っていうのは一定数いるもんだ。
2021.10.17 加筆続きを読む投稿日:2021.10.16
このレビューはネタバレを含みます
人気のニュースキャスターがUFOにさらわれた!それから多くのUFO信者とともに政府に乗り込んでいく話。
レビューの続きを読む
UFO誘拐の真相は、アメリカの秘密機関「MJ12」のせいなんだけど、それも別に秘密にされること…なく、なんでニュースキャスターという有名人が「誘拐」されるに至ったかまで、しっかり書いてあるんで、そこがミステリーな訳じゃない。っていうかミステリーじゃないのか。
本の帯で「めっちゃウケる」的な書き方をされてたので、随所にクスクスポイントがあるのかと期待したけど、なんかアメリカ人とかアメリカの政治がわかる人にはウケる皮肉なんだろうなあ…(でも自分はよくわかんない)とか、自分に近づく美女スパイと恋に落ちるとか、あーステレオタイプじゃーん…とかモヤモヤポイント多数で、自分はあんま楽しめなかった。エンディングも何だかなあ…でした。続きを読む投稿日:2021.07.22
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。