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イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、日本などの列強が、互いに争いながら世界各地に植民地を獲得する時代です。このような動きを帝国主義といいます。一方、帝国主義の脅威にさらされた地域では、それに反対するさまざまな動きが起こりました。「民族」を核にした独立運動はその典型です。そのほかにも「イスラーム教」や「アジア」などを軸にしてまとまり、抵抗を試みる動きが見られるようになります。
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20世紀初めは、古くから続く帝国が滅びた時期でした。中国では辛亥革命が起き、清に替わって中華民国が生まれます。また、ロシア革命によってロシアが滅び、社会主義のソヴィエト連邦が樹立されます。ヨーロッパにおける帝国主義諸国の対立が激化し、1914年には第一次世界大戦が始まります。4年以上続いた戦争は、イギリス、フランスなどの連合国側が勝利しますが、死者が千数百万人に上る悲惨な戦いでした。
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国際協調と平和維持を目指してさまざまな取り組みが行われた1920年代と、アメリカに端を発する世界恐慌に主要各国がバラバラに対処し、結果として各国間の対立が激化する1930年代の世界がこの巻のテーマです。その対立はやがて第二次世界大戦へとつながっていきます。この時期のアジア各地では、帝国主義諸国の動きに対抗して、政治・社会体制の刷新や植民地支配からの独立を目指す民族運動が活発に行われました。
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1939年から1945年までの6年間、アメリカ・イギリス・フランス・ソ連・中国を中心とする連合国とドイツ・イタリア・日本を中心とする枢軸国の間で、世界規模の戦争が起こります。これを第二次世界大戦と呼びます。日本で300万人、世界全体で6000万人以上がこの戦争で亡くなりました。全体主義が力を持った日本とドイツの動きに注目しながら、この悲惨な戦争に至る過程と戦争の経過をたどってみましょう。
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第二次世界大戦終了後10年間の世界の動きをたどる巻です。平和と国際協調を目指して国際連合をはじめとする新しい国際機関が設立されます。しかし一方で、アメリカを中心とする自由主義の国々とソ連をリーダーとする社会主義の国々の間での対立が厳しさを増し、「冷戦」と呼ばれる状況が生まれます。そのなかで、アジアなど帝国主義列強の植民地から多くの国々が新たに独立を達成しました。
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この巻では、アメリカを中心とする自由主義西側諸国とソ連を中心とする社会主義東側諸国が厳しく対立した「冷戦」の時代が描かれます。両陣営が支援する勢力の間で戦争が起こったベトナムでは、戦いに介入したアメリカが手痛い敗北を喫します。この間、東アジアでは日本が高度経済成長を遂げて韓国との国交を正常化します。ソ連との間に距離を取り始めた中国では文化大革命が起こり、社会が混乱しました。
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1989年、第二次世界大戦後40年以上続いた冷戦が終わります。ソ連による統制が緩むと東ヨーロッパ諸国では急速に民主化が進みました。ベルリンの壁は打ち壊され東西ドイツが統一、そして1991年にはソ連が崩壊しました。この巻では、ヨーロッパ連合の構想、アメリカ・イギリス による新自由主義の採用、高度経済成長を遂げた日本に続く韓国、台湾などアジア諸国の経済発展といったこの時代に特徴的な動きも紹介します。
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人間のさまざまな活動が国境を越えてつながることを「グローバル化」といいます。冷戦が終わった1990年代以後、グローバル化が急速に進展する様子と、2010年代半ばになってその動きが反転するさまを、世界を舞台に活躍する日本人の主人公の目を通して描きます。唯一の超大国となったアメリカの動向や世界各地での戦争や紛争、それに日本における二つの大震災(阪神・淡路と東日本)などが重要なテーマです。
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