小説
アンドロメダー座の日本人たち 1 希望の星の「プラタナスのポリス」を歴訪したケンの旅行記
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宇宙の工作神・主神デーミウールゴスは、善のイデアの信奉神。その主神は宇宙の星々に、無数の神々を産みおとした。主神はその子アポルローンに、まかせたことがある。それは二一〇万光年かなたの、アンドロメダー座の希望の星と、この天の川星雲の地球の、各人間界の世話だ。人間の肉体は死をまぬかれない。しかしタマシイは永遠に生きる。だが、こまったことに死ぬタマシイもある。悪質なタマシイがそれだ。そうならないようにアポルローンは、人間たちにそれぞれダイモーン(守護神霊)をつきそわせた。けれど、ひとびとはそのダイモー・・・
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アンドロメダー座の日本人たち 3 なつめやしのポリスでの平和フォーラムにおいて各ポリスの使節ら、および地球からの珍客ケンなどが戦争と平和についてのべた主張の内容
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2020年07月31日配信
¥220(税込)
二一〇万光年かなたのアンドロメダー座のなかに、希望の星がある。この星には三〇〇ヵ所にわかれて、日本人たちの知的なポリス社会が散在している。ぼくはいま、そのうちのひとつ(なつめやしのポリス社会)にいる。ここで四日間、この星の平和についてのフォーラムがひらかれた。各ポリス社会からその代表者らが、平和についてそれぞれの意見や主張を開陳した。ぼくは地球の代表として、その地球のおろかな戦争の歴史と、どうすれば地球に平和がおとずれるのかについて、意見と主張を展開するように、とつよく要請された。そしてぼくは、そのすすめを実行した。各代表者やぼくの持論などが、この第三巻にしるされている。
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アンドロメダー座の日本人たち 3 なつめやしのポリスでの平和フォーラムにおいて各ポリスの使節ら、および地球からの珍客ケンなどが戦争と平和についてのべた主張の内容
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2020年07月31日配信
¥220(税込)
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ぼくはふたたび希望の星にさそわれた。ぼくのダイモーン(守護神霊)であるみつばちのマーヤが、神アポルローンの(白鳥の車)にのせてくれた。この星は地球からは二一〇万光年のかなた、アンドロメダー座のなかにある。この星には、徳のたかいタマシイの持主である日本人たちが、たくさんいた。三〇〇ヵ所にわかれて、それぞれがきわめて民主的なポリス社会をつくり、たのしく平和にくらしていた。ぼくが最初にまねかれたポリス社会は、プラタナスのポリス社会。この社会の哲学や教育についての知識人たち一一名とぼく。それに馭者三名が、大型馬車に同乗。二頭の馬と二頭のラバが、この馬車をひっぱる。全員は最終目的地の(なつめやしのポリス社会)にむかう。南国のポリス群三〇ヵ所めぐりだ。同乗の知識人たちの、地球人についての興味のするどさには、おどろかされた。ぼくにたいする質問は、きびしかった。
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宇宙の工作神・主神デーミウールゴスは、善のイデアの信奉神。その主神は宇宙の星々に、無数の神々を産みおとした。主神はその子アポルローンに、まかせたことがある。それは二一〇万光年かなたの、アンドロメダー座の希望の星と、この天の川星雲の地球の、各人間界の世話だ。人間の肉体は死をまぬかれない。しかしタマシイは永遠に生きる。だが、こまったことに死ぬタマシイもある。悪質なタマシイがそれだ。そうならないようにアポルローンは、人間たちにそれぞれダイモーン(守護神霊)をつきそわせた。けれど、ひとびとはそのダイモーンにつきそわれていることに気づかない。ぼくのダイモーンは、みつばちのマーヤ。彼女はぼくをアポルローンの(白鳥の車)にのせて、アンドロメダー座の希望の星にさそってくれた。この星に徳のきわめてたかい日本人たちの、ポリス社会が三〇〇ヶ所もあった。この社会には善がただよっていた。おどろいた。あたかも二五〇〇年まえの地球の、五〇年ほどつづいた古代ギリシアのアテーナイの、本格的な民主制度をみるようだった。ぼくはこの星の日本人たちのポリス社会と、地球の各民族たちの歴史とを、くらべてみた。それがこの第一巻の内容である。
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