小福歳時記
群ようこ(著)
/集英社文庫
作品情報
身だしなみの手を抜くと、おばさんではなく、なぜかおじさんに近づいてしまう50代。節分の豆を年の数だけ食べるのがきつくなり、体型崩壊により似合う服を探すのに四苦八苦、老後のための貯金はままならず・・・。思う通りにはならない人生、でもできないことはしょうがない。がんばらない、しがみつかない、無理しない。まずは身辺の小さなことからひとつずつ。さりげない日常を綴る極上エッセイ。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 小福歳時記
- 著者
- 群ようこ
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社文庫
- 書籍発売日
- 2013.07.24
- Reader Store発売日
- 2020.06.26
- ファイルサイズ
- 0.3MB
- ページ数
- 216ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.2 (10件のレビュー)
-
さりげない日常を綴った群ようこさんのエッセイ。
めずらしく解説を先に読んでしまったのですが、なんとも的を得ていて、心のこもった文章。
もとしたいづみさんという絵本作家の方で、”30年前(どひゃー!)”…とあるように、「本の雑誌社」で助っ人をやっていらした方だそうです。
その頃の群さんのエピソードを交えて、この本の良さと感想が記されています。
そして私も、まさにこの解説に書かれた感想には同感するばかりなのでありました。
自分の感想というより、もとしたさんの解説が素晴らしいので、後半をそのまま引用させていただきます(*^_^*);
「小福歳時記」は、群ようこの日常のあれこれをつづったエッセイ集である。四半世紀、エッセイを書き続けている著者だが、年を経て、健康、食事、老後、そして猫との生活に話題の比重が傾いているのは自然と言えよう。読んでいると「そうそう、冷えは良くないよねえ」「そうなの!私もここんとこ猛暑は身に堪えるんだわ」「朝の梅醤番茶か、やってみよう」「猫のしいちゃんは、甘えんぼさんなんでちゅねえ」と、脳内で喋っている自分に気づく。
ダイエットやお金、身内の話に至るまで、もったいぶらずに何でも書く。「さすが売れっ子作家は違うわね」と思わせる所は皆無だし、「私ってこんな女なの!」という自己顕示欲も感じない。だから読者は気持ちよく読めて、著者に親近感を持ち、おそらく大半の人が脳内対話をしているのではないかと思う。
群ようこのエッセイは、近所の知人との立ち話のようだ。「あら、久しぶり」で始まる気軽な会話。お互い近況をさくっと話して、帰り道はちょっと気分が明るくなっている。「なんだ、みんなそうなんだ」と安心したり、新しくできた整体院がなかなかいい、なんて耳寄りな情報も聞けたりする。
しかしここで誤解のないように言っておきたいのだが、その「立ち話」を「読ませる」エッセイにするのは、感動的な話を書くより、ずっと難しい。しかも群ようこのすごいところは、どの時代にも影響を受けず、感覚にブレがないということだ。二十代の頃も、バブル期も、はじけた後も、震災前も震災後も、いつ読んでも価値観、テンションが安定している。それは常に冷静で、誰にも甘えたりせず、どこかにいつも「なるようにしかならない」という潔さと強さがあるからだろう。そしてそこが。誰もが憧れるお姉さんたるゆえんなのだろう。
さしあたって私は、この本から「がんばらない、しがみつかない、無理しない」というお守りみたいな言葉をもらった。手帳に大きく書いておこうと思う。
群さんが、ほんの少し先を歩んでくださっていること。
日々のことや体調、その時その時思うことなどを書いてくださることが私にとって心強いです。
いちばん可笑しかった箇所。
ある日一通のメールが届いた。
「あなたの家のビリー、眠ってませんか」
DVDを購入した会社からだった。
「はいはい、眠ってますとも。ずっと前からビリーは高いびきで爆睡中で、もう起きることはありません」そうつぶやきながらメールを削除した。私の頭の中で、運動という文字も削除しそうになったとき、体調が悪くなった。もしかしたら、ビリーの祟りだったのかもしれない。続きを読む投稿日:2013.10.18
このレビューはネタバレを含みます
群さんのくすっと笑わせてくれるエッセイ。
レビューの続きを読む
裏表紙の
「身だしなみの手を抜くと、おばさんではなく、おじさんに近づいてしまう50代」
ここでもう笑ってしまう。
他にも「あるある」とか「群さん面白いなあ」と…か。
母親と弟の話は結構真剣に書かれていて、他のエッセイでも読んだけど機能不全家族だった。
そういうところも親近感がわいて好きだ。続きを読む投稿日:2022.09.27
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。