運命の人はかつての許婚?平安後宮ロマン! 大納言だった父と母を続けて亡くし、他人に騙されて家の財産も失ってしまった沙羅。親が決めていた縁談もあっさりとなかったことにされ路頭に迷いかけた沙羅だったが、入内した従姉妹の女房として内裏に入り、今は幸せだった頃をときおり思い出しながら、梅壺で静かな日々を過ごしている。 そんなある日の夜。主が飼う猫の散歩につきあい、月明かりの中で一人ぼんやりと庭をながめていた沙羅の前に、宿直装束姿の男が現れる。親しげな様子で話しかけてくるその男は、右近少将藤原朝蔭と名乗・・・
便利な購入方法
-
-
後宮に災いを呼ぶ姫!? 平安王宮ロマン!
左大臣の娘として生まれ、将来の妃として育てられた晶子。だが、添い臥しの日に東宮が急逝したことで、晶子は父親から不吉な娘とされ出家を言い渡される。家のために生きてきた今まではなんだったのか。父親にあっさりと切り捨てられ絶望した晶子は、大和国へ下り、出家した女たちが暮らす庵に移り住むことを決める。
それから十年――。俗世を捨てるには若すぎると庵に住む女たちに反対され、出家を保留にしていた晶子は、いまや地方の生活にすっかり馴染み、自然の中で健康的に暮らしている。そんなある日、鷹狩の最中だという兵部卿宮一行が、雨宿りをしたいと庵を訪れる。兵部卿宮である智平は、晶子が妃となるはずだった東宮の兄。当時のことについて話をしたいという智平に、晶子は「昔のことは忘れました」と顔を伏せるばかり。だがその晩、智平は晶子の部屋を訪れ意外な言葉を口にするのだった。
やがて、不思議な縁で都に戻ることになった晶子は、身分を隠して働く後宮で、さまざまな思惑や策謀に巻き込まれていくが・・・・・・。
華麗な貴族社会を舞台にした、夢がいざなう平安ロマン! -
-
後宮で複雑に絡み合う恋を描いた平安恋草紙。
同じ屋敷に暮らす妹に婚約者を奪われてしまった淑子。公卿である父親が勝手に決めた相手だったとはいえ、妹は恋の勝者と勝ち誇り、女房たちは腫れ物に触るような態度をとってくる。厄介な状況に疲れ果てた淑子は、家を出て、典侍として後宮で働こうと決めた。
そして月日がたち――生真面目な淑子は、愛嬌がなくて刺々しい『柊の典侍』だと煙たがられながらも、いまや後宮を仕切る立派な典侍に成長。女同士の争いが日常茶飯事な後宮で、揉め事解決になくてはならない存在になっていた。
ある日、典侍として仕事上のやりとりが多い五位の蔵人に、二人の新任者がやってくる。そのうちの一人が妹の夫となった元婚約者だと知り、憂鬱になる淑子。彼と顔を合わせないようにと願いながら、蔵人所に向かった淑子は、もう一人の新しい蔵人、源誠明と対面する。誠明は、東宮の嫡子でありながら臣籍降下した人物。宮中では難しい立場の誠明だが、なぜか淑子のことをよく知っている様子。そのうえ、誠明は唐突な言葉を淑子に告げた。私と、結婚してください――。
後宮を舞台に複雑に絡みあう恋を描く、深山くのえの平安恋草紙! -
-
運命の人はかつての許婚?平安後宮ロマン!
大納言だった父と母を続けて亡くし、他人に騙されて家の財産も失ってしまった沙羅。親が決めていた縁談もあっさりとなかったことにされ路頭に迷いかけた沙羅だったが、入内した従姉妹の女房として内裏に入り、今は幸せだった頃をときおり思い出しながら、梅壺で静かな日々を過ごしている。
そんなある日の夜。主が飼う猫の散歩につきあい、月明かりの中で一人ぼんやりと庭をながめていた沙羅の前に、宿直装束姿の男が現れる。親しげな様子で話しかけてくるその男は、右近少将藤原朝蔭と名乗った。その名を聞いて衝撃を受ける沙羅。それは忘れたくても忘れられなかった、かつての許婚(いいなずけ)の名前だった――。
運命に翻弄され、裏切られ、過去の悲しみの中ですべてを諦めるかのように生きてきた沙羅だったが、強引なほど沙羅との距離を詰めようとする朝蔭の態度に、いまさらと思いながらも、ゆっくりと心を開きはじめる。だが、右大臣家の姫君と朝蔭の縁談が調ったという噂を、沙羅は耳にしてしまい・・・・・・。
運命の恋を描く、平安後宮ロマン! -
-
-