天才サックス奏者が不惑を過ぎて初めて知る、狂おしい恋の味。栗本薫、幻のやおい小説がデジタルで甦る。世界のヤシロとその名を讃えられる天才サックス奏者、矢代俊一。音楽に身を捧げ、妻との死別もマフィアとの軋轢も乗り越えてきた彼が、不惑の歳を過ぎて初めて知る、狂おしい恋の味。男性同性愛という形による、どうにもならない激しい衝動と音楽にかける想いの物語。栗本薫が亡くなる1ヶ月前まで書き続けられた2万枚もの遺稿は、天狼プロダクションによって自費出版された後に絶版となったが、没後十年を経た今、電子版として、正・・・
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外伝も併録されていた印刷本から、著者逝去により中断した表題作のみを収録した矢代俊一シリーズ第25巻。栗本薫が自分の作品をもっとも理解してくれていると信頼していた円城寺忍による解説付き。
矢代俊一が渾身の力を込める新アルバムのレコーディング合宿が河口湖のスタジオで開始された。しかし、俊一の父は合宿所に何者かがいるといい始め、その夜にはさらに奇怪な現象が発生するが・・・・・・明け方に目覚めた俊一は取り憑かれたように曲を書き始める。著者逝去により中断した表題作を収録した矢代俊一シリーズ最終の第25巻。栗本薫が生前に自分の作品をもっとも理解していると信頼していた円城寺忍による解説付き。
【目次】
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。 -
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音信不通になっていた金井が福岡で困窮していることを黒田から聞いた矢代俊一は、風間俊介と共に福岡に向かう。それは彼の人生の一大転機となるのだった。矢代俊一シリーズ第24巻。
金井恭平が福岡で困窮していることを、新アルバム「雨月」の制作に没頭する矢代俊一は喫茶店で会った黒田から伝えられる。場所を変えて俊一のマンションで黒田の話を聞いていた俊一は突然ピアノを弾き歌い始めたが、それは黒田の凍り付いた心を癒やすきっかけとなった。そして風間と共に福岡に向かった俊一は、金井恭平との恋がもたらした懊悩についに終止符を打つのだった。そして森田透、勝又英二との関係も新たな局面にを迎える。矢代俊一シリーズ第24巻。
【目次】
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。 -
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アメリカツアーで明らかになった森晃市の力不足問題は、凱旋公演のリハでついに火を噴いた。さらに俊一のなかで晃市との関係が金井恭平と重なり彼の煩悶は深まっていく。矢代俊一シリーズ第23巻。
アメリカツアーで明らかになった森晃市の力不足問題は、凱旋公演のリハでついに火を噴き勝又英二と森晃市が激突する事態となった。その場はおさまったものの、バンドのメンバーばかりか父親や森田透からまで厳しい意見を言われ俊一は悩む。そればかりか森晃市との関係が金井恭平に重なり俊一の気持ちはさらに追いつめられていくが・・・・・・矢代俊一シリーズ第23巻。
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。 -
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矢代俊一グループのアメリカ・ツアーは、さまざまな問題の総決算を予感させるものだった。シリーズ第22巻。
アメリカ・ツアーでニューヨークを訪れた矢代俊一はバンドメンバーと別行動でかつての恋人と会い、また金井恭平との逢瀬を時を持つ。しかし、ツアーの歓迎パーティ会場に現れたニューヨーク在住のピアニストとのトラブル、懸念されていた森晃一の力不足が露呈するなど不穏な要素をはらみつつデトロイト、ロサンゼルスとツアーは進んでいく。それはグループにも矢代俊一本人にも先送りにされていた問題の総決算を予感させるものでもあった。矢代俊一シリーズ第22巻。
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。 -
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俊一の錯綜した人間関係は、アメリカ行きを目前にゆるやかに変わっていきつつあった。シリーズ第21巻。
勝又英二と暮らしながらも金井恭平への思慕を捨てきれずにいる矢代俊一だが、俊一の父は金井を快く思っていないばかりか、森田透からも金井との関係は無理があることを指摘されて俊一の苦悩は深まっていく。しかも俊一自身もまた、金井恭平への思いが次第に変わってきてることに気づかざるを得なくなっているのだった。アメリカツアーを目前にして俊一をめぐる錯綜した人間関係は否応なしに変化する兆しを見せていくが・・・・・・。矢代俊一シリーズ第21巻。
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。 -
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大成功の父親とのコンサートの翌日、俊一の強姦ビデオの流出が情報屋の野々村から知らされた。シリーズ20巻。
父親とのコンサートの翌日、俊一は情報屋野々村の電話で渥美公三に強姦された際のビデオの上映会が行われていたことを知る。渥美の息子銀河にその件を押さえることを提案され、野々村の事務所に渥美のマネージャー山口、アシスタントの沢村、渥美銀河を呼び200万円でビデオを買い取ることに。その帰路、俊一は銀河のマンションに連れ込まれかけ、その場に黒田が来たことでなんとか逃れたたものの、絶えず黒田に盗聴されていることに気づき、俊一は金井に会って相談するが、なし崩しに納得させられる。矢代俊一シリーズ20巻。
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。 -
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万里小路俊隆・矢代俊一リサイタルは大成功裡に終わったが、またも暗雲は忍び寄る・・・・・・矢代俊一シリーズ第19巻。
みずからもジャズ・ピアニストとして活動していた栗本薫が、音楽への強い思いを込め圧倒的な描写力を駆使して描き出す万里小路俊隆・矢代俊一父子デュオリサイタル。大成功のうちに終わったリサイタルの後のパーティでは矢代俊一グループによる演奏も行われ、評論家の絶賛を浴びつつ終了した。しかし、その翌日、情報屋の野々村からの電話があった。勝又英二も金井恭平も事務所の社長北原も同席しないという条件で話があるというのだ。しかも、会って話すというばかりで内容については一切口にしようとはしないが・・・・・・矢代俊一シリーズ第19巻。
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。 -
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父子リサイタルを控え狂ったようにピアノを弾く俊一を見かねた父親は、2日間ピアノに触れてはならないと厳命する。そして行った横浜はさまざまに行き詰まった彼に転機をもたらす・・・・・・シリーズ第18巻。
クラシック音楽界の重鎮である父との父子リサイタルを控えて俊一の焦慮は募るばかりだった。さらに金井恭平との密会や渥美兄弟との会食でさらに彼の運命は行き詰まっていくのだったが・・・・・・2日間はピアノに触れてはならないと父に厳命された俊一は英二と横浜へ小旅行に行く。そして英二の生まれ育った貧民街を訪れたり、アマチュアのセッションに参加するのだったが、そこで彼は行き場のない運命への光明を見いだすのだった。矢代俊一シリーズ第18巻。
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。 -
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大阪ツアーでのライブ終了後、ホテルに戻った俊一を思いがけぬ事態が見舞った。矢代俊一シリーズ第17巻。
勝又英二の目を盗んで金井恭平と会うための飯島由梨との大阪ライブだったが、大阪駅に到着した俊一を待つ人々のなかに金井の姿はなかった。しかし、かつて第1次矢代俊一グループのドラムだった森村類と再開、ホテルの部屋で久しぶりに話をする、しかし、一人になると金井恭平への思慕は募るばかりだった。そして二日目のライブの後だった。またもホテルまで送ってきた森村類は、俊一の部屋の前で突然俊一にキスをしたかと思うとすぐに謝り逃げるように去り、呆然とその後ろ姿を見送る俊一に何者かが襲いかかった。矢代俊一シリーズ第17巻。
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。 -
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歌手としての初ライブは成功裡に終わるが、またも新たなトラブルが俊一を見舞う。矢代俊一シリーズ第16巻。
渥美公三の死によって平穏な日々が訪れたかにみえた俊一だったが、公三の2人の子との出会いは新たな脅威を予感させるものだった。歌手として楽器を持たないまま臨んだグリーンドルフィンでのライブは大成功を迎えるが、会場の外に出た俊一は渥美銀河に絡まれてしまう。そこに現れた金井恭平によってその場は事なきを得たものの、自宅に戻った俊一は銀河の電話で錯乱するまでになってしまう。さらにマスコミのスキャンダルが出され俊一と英二は父の万里小路俊隆の家に避難することになったが・・・・・・。矢代俊一シリーズ第16巻。
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。 -
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渥美公三の死により、俊一にもようやく平穏な日々が訪れたかに見えたが・・・・・・矢代俊一シリーズ第15巻。
矢代俊一に妄執を募らせる渥美公三の死によって、俊一にもようやく平穏な日々が訪れた。高瀬とのライブに来た森田透のリクエストに応じて歌った曲が聴く者を驚愕させるほどの歌唱となり、金井恭平との激しい情事によってレッスンを休まざるを得なくなった俊一を見舞に来た父と俊一、そして英二も加わった自宅での演奏は、性的な絶頂を感じさせるほどの衝撃的な演奏となるなど、俊一の音楽はさらに飛躍を遂げようとしていたが・・・・・・渥美公三の通夜、告別式への出席は新たな脅威を予感させるものだった。矢代俊一シリーズ第15巻。
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。 -
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ようやく金井との情事の時を迎えたが、俊一はそこで激烈なPTSDの発作を起こしてしまう。矢代俊一シリーズ14巻。
渥美公三からの残虐な暴行を受けたものの渥美は脳溢血で倒れ、トラブル続きの矢代俊一にもようやく穏やかな日常が訪れた。そんなある日、神の苑頌霊教団の事件で世話になった風間俊介からの電話を受けた俊一は、風間と会うことを口実に勝又英二に隠れて金井恭平との密会をたくらむ。だが、待ちかねていた恋人との甘やかなはずの時に、封印されていた精神の内奥の恐るべき闇が暴き出されてしまうのだった。
矢代俊一シリーズ第14巻。
【著者】
栗本薫
1953年東京生まれ、2009年病没。1977年群像新人文学賞評論部門を、1978年江戸川乱歩賞を受賞して文壇デビュー。小説は栗本薫名義、評論などその他の活動は中島梓名義で発表する。正伝130巻、外伝21巻のグイン・サーガ・シリーズ、伊集院大介シリーズ、魔界水滸伝などのシリーズ作品をはじめとする小説のほか、評論、エッセイなど400点を越える著作が刊行された。また、ミュージカルを手掛けるほかジャズ・アルバムとして「THE LAST LIVE」がある。 -
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