ライトノベル
悪魔の孤独と水銀糖の少女
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呪われた島から旅立ち、逃亡の日々を送ることになった孤独の悪魔を背負う男ヨクサルと死霊術師の孫娘シュガーリア。 世界から失われつつある異端を救う道行きの中で、彼らは人ならざる有翼種の血を引く子供、ビーノと出会う。「俺達のことは、信じなくてもいい」「あなたは生かすわ……なんとしても」 帝国の謀略が蠢く砂漠の街、バフハに潜入した彼らに追っ手が迫る中、ヨクサルは自分の罪と過去に直面する。「お前を殺すのは──僕の役目だよ、ヨクサル」 孤独と幻想のあわいで、シュガーリアの身を焦がしたのは、初めての恋の激情だった。
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「あなたを愛するために、ここまで来たんだもの」 黒い海を越え、呪われた島にやってきた美しい少女、シュガーリア。今は滅びた死霊術師の忘れ形見である彼女が出会ったのは、大罪人の男、ヨクサルだった。彼は無数の罪をその身に刻み、背負う悪魔は、『孤独を力にかえる』という──。「あんた、何様のつもりだ」「わたしはシュガーリア。この世界で最後の・・・・・・死霊術師の孫娘よ」 愛など知らない男と、愛しか知らない少女が出会った時、末路を迎えたはずの物語が動きはじめる。 水銀糖の少女の、命をかけた最後の恋は、滅びの運命に抗うことが出来るのか。
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