ぼくは落ち着きがない
長嶋有(著)
/光文社文庫
作品情報
両開きのドアを押して入るとカウンターがある。そこは西部劇の酒場・・・・・・ではなく図書室だった。桜ケ丘高校の図書部員・望美は今日も朝一番に部室へ行く。そこには不機嫌な頼子、柔道部と掛け持ちの幸治など様々な面々が揃っている。決して事件は起こらない。でも、高校生だからこその悩み、友情、そして恋――すべてが詰まった伝説の不可思議“部室”小説が電子書籍化!
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商品情報
- シリーズ
- ぼくは落ち着きがない
- 著者
- 長嶋有
- 出版社
- 光文社
- 掲載誌・レーベル
- 光文社文庫
- 書籍発売日
- 2011.05.20
- Reader Store発売日
- 2018.04.27
- ファイルサイズ
- 1.3MB
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この作品のレビュー
平均 3.7 (40件のレビュー)
-
最近好きになった長嶋有さんの作品。
猛スピードで母は、夕子ちゃんの近道、に続き読了。
今まで読んだ作品と少し毛色が違った本作。
んー、正直前の作品の方が好きだったかなぁ…
最後までこの「摩訶不思議…学園モノ」っていう楽しみ方というか、読み方というか…イマイチこうノリが分からず終わってしまった感があったかなぁ…
コレ掴めないの自分だけ?って感じもしたので、他の方の感想とか逆に楽しみかも知れない。
とはいえ、ちょくちょく出てくるセンス溢れるフレーズは健在でした(´∀`)
せっかくハマる予感がした作家さんなので、あの時のトキメキを信じて、もう一冊別の作品も読んでみようかな…( ̄∇ ̄)
<印象に残った言葉>
・「その程度でしたか。いや……お手間をとらせました」では失礼。(カランカラン)とは笑わなかったが、意気揚々とひきあげようとする男を頼子は呼び止めた。「あんたのも、みせてみなさいよ!」威勢のいい言葉に、えっと思う。頼子は突然発生したようにみえる「価値観」に対し、もとよりプライドがあったのか。(P94)
・しかし男は容赦がない。近づきざま昇竜拳!昇竜拳!そして竜巻旋風脚!……You win!そして着地。(P115)
・十代を正しく無為に過ごし、二十代はいろいろ面白いぐらいに間違えました。遅れてやってきた自意識と戦い、さまざまなハラスメントを鈍感さで乗り切ったところで三十代。読み、書くことで世界を知り、受賞したことで、今後なにが起きても自分は勝ちだと思えるようになった。自分の出会ったすべての異性に感謝。あ、同性にも!(P130)
・我々人類はこれ以降ずっと、寝て暮らす、そう、寝人間になるのだ!(P180)
・啖呵は切ったもの勝ち。うるせえ、俺はおまえが嫌いだ!って。無茶苦茶だ。論議にならない。でも、タイミングよく言い放ったもの勝ち。この世界はときどき、いや、ときどきじゃなくてしばしば、正しい方ではなくて格好いい方が勝つんだってこと、望美はもう知っていた。なぜ知っているのかも、もちろん分かっていた。(P217)
<内容(「Amazon」より)>
両開きのドアを押して入るとカウンターがある。そこは西部劇の酒場…ではなく図書室だった。桜ヶ丘高校の図書部員・望美は今日も朝一番に部室へ行く。そこには不機嫌な頼子、柔道部と掛け持ちの幸治など様々な面々が揃っている。決して事件は起こらない。でも、高校生だからこその悩み、友情、そして恋―すべてが詰まった話題の不可資議学園小説が文庫化。続きを読む投稿日:2021.12.25
中学生の時に読んでめちゃくちゃ好きだった本。
入手してもう一度読み直す。
こういう人、いる。そして部内で流行もあり、頻繁に変わる。わかる。
望美の精神というかテンションというか、当時の私も今の私も…なんだか彼女と波長があっている。だから余計に好き。
登場人物全員魅力的だけどナス先輩、部長、頼子はもう合戦モノ。
みんなこの3人の誰かしら好きでしょ。
私は片岡哲生も好き。樫尾もいいな〜!選べん!続きを読む投稿日:2022.01.16
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