土佐の上級武士の家に生まれながら、子供の頃は「土佐一の悪童」。志士たちが躍動をはじめた青年期も「時勢に興味なし」と嘯いていた板垣退助。しかし、「あること」がきっかけで佐幕派である主君・山内容堂の意に反し、「幕府などいらん」と豪語、民のための政治を志していく。「板垣死すとも自由は死せず」の一言で有名な政治家・板垣退助の生涯を通して幕末維新の激動を描いた大河小説。直木賞作家にして歴史小説界のトップランナーが描いた「日本の民主主義の始祖」の物語、ついに文庫化。
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会津戦争に指揮官として従軍した板垣退助は、そこで戦争の悲惨さと無意味さを痛感する。幕府が倒れ、新政府が動き出すと、政府の参議に任じられるが、「征韓論」に敗れ下野することに。同じく政府を去った西郷隆盛、江藤新平らが士族の乱を起こし、板垣にも呼応するよう要請するが「戦に意味はない」と信じる板垣は、言論で政治を変えていく道を選ぶ。憲法発布、国会開設、政党立ち上げ――武器を捨て、言論で日本の民主主義の基礎を作った板垣退助の生涯を描く傑作歴史小説。
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土佐の上級武士の家に生まれながら、子供の頃は「土佐一の悪童」。志士たちが躍動をはじめた青年期も「時勢に興味なし」と嘯いていた板垣退助。しかし、「あること」がきっかけで佐幕派である主君・山内容堂の意に反し、「幕府などいらん」と豪語、民のための政治を志していく。「板垣死すとも自由は死せず」の一言で有名な政治家・板垣退助の生涯を通して幕末維新の激動を描いた大河小説。直木賞作家にして歴史小説界のトップランナーが描いた「日本の民主主義の始祖」の物語、ついに文庫化。
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