豪華列車「ななつ星」の車中で明かされる、戦争末期に試みられた日中和平工作の秘密とは!?警視庁副総監からの命令で、十津川警部は「ななつ星」へ乗り込む。乗客を装うために同伴した妻・直子は、豪華列車に声を弾ませるが、十津川はマークすべき人物が誰なのかさえも分からない。同乗するは、台湾からの旅行客、アメリカ人夫婦、気鋭の歴史学者、外務省の職員。やがて、列車最後部の7号車DXスイートに集まった彼らは、太平洋戦争末期の1945年にあったという南京政府の高官・繆斌(みょうひん)による日中和平工作について激しい・・・
便利な購入方法
-
-
20年の眠りから覚めた男。
彼が直面する現実と、驚愕の真実とは――。
コロナ禍の北海道で、20年におよぶ人工睡眠から目覚めた松崎公平。
若き銀行頭取としてバブル期に活躍するが、その崩壊で責を問われ、
収監された過去があった。絶望の末に松崎は「コールドスリープ」の
被験体になるが、目覚めると、頼りにしていた元秘書が失踪。
かつての財界仲間も殺されていく。
衝撃の結末を迎えるミステリー。
※この電子書籍は2021年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
-
東京オリンピック失敗の背景には、ある「黒幕」の存在が
「1940年東京オリンピック」はなぜ幻になったのか? 石原莞爾、昭和天皇、アメリカ大統領・・・それぞれの思惑に十津川警部が迫る!
※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
-
十津川警部、最後の事件!
SLやまぐち号の5号車と乗客32人が消えた。
事件発生前、JR山口線を旅していた亀井刑事は、寺の住職から、
ある現代女性が高杉晋作に綴った恋文を託されていた。
一方、十津川は、消えた乗客名簿の中にアメリカ出身の会社経営者を発見する。
この会社から身代金らしき2億円が何者かに渡されたことが判明。
事件解決かと思われたが、乗客一人の遺体が発見される。
十津川は、事件解決のヒントが、謎の恋文にあることを突き止めるが・・・・・・。
捜査で浮かび上がったのは「奇兵隊」をめぐる悲運の物語だった。
2022年3月に永眠したベストセラー作家、西村京太郎の絶筆。 -
-
安倍晴明、小野篁の伝説が蘇る。京都歴史ミステリー。
還暦を迎えた沢田秀一は、大学時代の「鉄道友の会」の仲間と、
かつて交際した西野京子が営む京都の料亭旅館で再会した。
だが、仲間の男は「私は、欺されたのか?」とメモを遺し不審死を遂げ、
さらに京子の生家は陰陽師だと詮索した女も遺体で見つかった。
10年前、 東京で起きた事件との関連に気付いた十津川警部は京都へ向かう。
陰陽師は、人を、殺せるのか。
千年続く呪法と古都の闇に、十津川警部が挑む。
※この電子書籍は2018年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
-
豪華列車「ななつ星」の車中で明かされる、戦争末期に試みられた日中和平工作の秘密とは!?
警視庁副総監からの命令で、十津川警部は「ななつ星」へ乗り込む。
乗客を装うために同伴した妻・直子は、豪華列車に声を弾ませるが、十津川はマークすべき人物が誰なのかさえも分からない。同乗するは、台湾からの旅行客、アメリカ人夫婦、気鋭の歴史学者、外務省の職員。
やがて、列車最後部の7号車DXスイートに集まった彼らは、太平洋戦争末期の1945年にあったという南京政府の高官・繆斌(みょうひん)による日中和平工作について激しい議論を交わす。
十津川は、彼らの目的が日中の歴史の真実を明かすことと知るが、ここに敵対する勢力が登場、思わぬ妨害工作で乗客たちは絶体絶命の危機に直面する!
JR各社が手掛ける「クルーズトレイン」のなかでも、JR九州が運行する「クルーズトレインななつ星in九州」はいまだに予約が困難な人気豪華列車。「一度は乗ってみたい・・・・・・」と思う読者も多いはず。
本書は、鉄道・トラベルミステリーの第一人者である著者が、「ななつ星」に実際に乗車し、車内を隅々まで取材して書かれた、臨場感溢れる作品である。
2015年に単行本として刊行された本書には、西村さんの実際に乗車した「ななつ星」への感動と、戦後70年という節目にも関わらず対立を深める日中両国への危機感とが込められている。作中、熱く議論される歴史の断章は、鉄道ファンのみならずすべての日本人必読だ。 -
-
-