第1巻・巣立ちの季節人並み外れた人見知りの20歳の堂本繁は、札幌で印刷工をしながら絵の勉強をしていた。意気地がなく同僚の女性に失恋してしまった繁は生まれ変わるつもりで100号の大作に挑む。公募展に出品したその作品は特別賞を受賞する。しかし、同僚の嫉妬と上司のイヤミに生まれて初めて怒りを爆発させる。怒りに任せ会社を辞めた繁は、安アパートを借り絵描きの道を志すのだった。そんな彼の前に現れた青年・青野。彼は将来最大のライバルとなるのだった。そして、謎の女・麦子。彼の行くところどこまでも付きまとい繁を困・・・
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第1巻・巣立ちの季節
人並み外れた人見知りの20歳の堂本繁は、札幌で印刷工をしながら絵の勉強をしていた。
意気地がなく同僚の女性に失恋してしまった繁は生まれ変わるつもりで100号の大作に挑む。
公募展に出品したその作品は特別賞を受賞する。
しかし、同僚の嫉妬と上司のイヤミに生まれて初めて怒りを爆発させる。怒りに任せ会社を辞めた繁は、安アパートを借り絵描きの道を志すのだった。
そんな彼の前に現れた青年・青野。彼は将来最大のライバルとなるのだった。
そして、謎の女・麦子。彼の行くところどこまでも付きまとい繁を困惑させる。その他様々な人物が登場し、物語が展開していく。 -
第2巻・絵は生きている
絵の仲間とキャンプに行った堂本は、また麦子と再開する。
追い払ってもどこまでもついて来る麦子にも辟易しながらも、労働をテーマしたすごい画家がいる、と聞いて画家・河東の元を訪ねる。
しかし成り行きで農業を手伝わされる羽目になる。
過酷な労働の日々に何度も逃げ出そうとするが失敗に終わる。次第に農業画家・河東の働く姿を見て、彼の絵の真髄を知ることになる。
その後札幌に戻った堂本は、グループ展に、自分の絵を出展するが・・・ -
3巻・新たなる世界へ・・・
生活費を稼ぐために、札幌すすき野の街頭で似顔絵描きをしている堂本。北心展という公募展に応募することを勧められる。そんな折、怪我をした麦子の世話をしている中、麦子の父親が登場。彼女の素性を知ることになる。
さんざん悩んだあげく応募することにした堂本。どうにか作品を完成させるが、応募作品の中に青野の作品を見つけ、堂本は圧倒される。
そして堂本の前に、現れた青野。別れた堂本は、振り続ける雪を見上げながら思うのだった「オレが根雪になれるのは あと何年先のことだべ・・・・・・?」 -
第4巻・流氷に立つ
大雪展の会員で中堅画家の保坂に誘われて、釧路へと旅立った堂本。鶴を見るために釧路湿原へ向かう。途中に出会ったカメラマン2人も同行する。
あわや遭難に遭うも老夫婦に助けられ、そこにはなんと鶴が舞い降りていた。
その鶴の舞う姿に圧倒される堂本。そして、旅館で保坂の描いた鶴に改めて絵の世界に生きることの素晴らしさを感じる。さらに続く旅で雄大な流氷の前に、自分の行く道を見出すのだった。
その決意を両親へ伝えるために実家へと戻った彼の前に現れたのは嫁さん候補だった。そこに麦子も現れ・・・。 -
5巻・春来たりなば
大雪展の会員・保坂先生とその仲間で作るアトリエスタジオ「どか雪工房」を設立に堂本は誘われ、仲間となる。
最初は順調であったが、次第に気まぐれな巨匠たちは、絵を描かなくなり堂本の負担が増えていく。
そんな中、落選を繰り返す親友の村上は自分の才能に絶望し荒れ、堂本と疎遠になっていく。
仕事は舞い込むが、自分のやっていることが本当に芸術なのかと悩む堂本であった。
村上から、自分がもっていた絵に対する純粋な気持ちを改めて聞かされ、堂本は・・・。 -
第6巻・明日を描く!!
工房を離れることを決意した堂本は、保坂にその意思を話す。
旅に出ることにした堂本は、麦子を誘う。これまでの自分の歩んできた道を振り返り、新鮮な気持ちで旅を楽しむはずだった、しかし何を見ても感動できない自分に気づく。
自分にとって絵とは何なんだろう・・・保坂先生や滝さんたちに囲まれて、いっぱしの画家になったつもりでいたかもしれない。
道を見失った堂本に、光を与えてくれたのは麦子の一言だった。
そして、札幌へ戻った堂本は巨匠・岩船画伯から突然、パリへの誘いを受ける。 -
第7巻・新たなる胎動
パリ行きを決断した堂本はその意思を麦子へ伝える
快く送り出そうとする麦子だったが・・・
堂本のパリ行きを知った出会った人たちが、祝福するために送別会を開いてくれ、有頂天の堂本だった。
そんな中、麦子が実家に帰ってしまうことを村上から聞き、動揺する堂本。
「麦子が・・・麦子がいなくなる・・・!?」麦子のもとへ駆けつけるのだった。
堂本と麦子の関係は・・・
果たして堂本は、パリ行きを決断できるのか。
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第8巻・雨が降って
東京でホームレスとなった堂本。
ホームレス仲間の恩人・としちゃんの入院費をかせぐため特技の似顔絵描きを始めるのだった。
似顔絵は評判となり繁盛するも、地回りに目をつけられてしまう。
駆けつけたとしちゃんに叱咤激励をされ、自暴自棄になってた堂本は一からやり直すことを決心する。
北海道の仲間たちの心配をよそに、堂本は絵を描きながら日本を旅していた。
道中知り合った女性カメラマンに気に入られ、一緒に旅をすることになるが・・・ -
第9巻・モチーフを探せ!!
放浪画家となった堂本は、回りまわって北海道の小さな漁師町・寿都へとたどり着いていた。
すっかり町の人気者となっていたが、知り合った子供たちに刺激を受け、札幌へ戻る決心をする。
一年ぶりに戻ったアパートで麦子と再会する。
麦子は親から、無理矢理結婚をせかされ、家出してきたのだった。
事情を聞かされ慌てふためく堂本だったが、そこへ麦子を連れ戻しにきた母親が現れ・・・
そんな中、北心展の入選の知らせが届く。
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第10巻・青野の絵
北心公募展の協会賞を皮肉にも分け合った青野と堂本は会場でばったり出会う。
幼稚園児のお絵かき、と堂本の絵を酷評する青野。
反論する堂本だが、青野の鬼気迫る絵を見て呆然としてしまう。しかし改めてライバルとしての闘争心を燃やすのだった。
それからも、青野と顔を合わすが堂本に対する口撃は激しくなっていった。
何が青野をそうさせるのか・・・
そんなある日、堂本は出産を間近に迎えた緋鶴から青野が行方不明になった連絡を受ける。
堂本は吹雪の中、青野を探しに出るのだった。 -
第11巻・贋作のこころ
パリへ渡る決心をした堂本。
はや半年が経ち、絵の制作に励んでるかと思いきや、言葉も分からず、思うように筆の走らない日々が続いていた。
そんなある日、一人の男が現れて、堂本の絵をぜひ自分の画廊に飾りたいと申し出る。
自分の絵を高く評価してくれたその言葉に、燃える堂本。
しかしここから、絵画のもう一つの世界に関わることになる。
思いもよらない形で名画と接することになった堂本は・・・? -
第12巻・心の壁
贋作作家として逮捕された堂本だが、刑事の計らいにより釈放される。
その後、オークション会場で堂本を高く評価したマーシャル卿にイギリスへ招かれる。
パリで友人となったカトリーヌ親子と別れ、イギリス行きを決心した堂本。
その前に現れたのは、なんと麦子であった。
イギリスへともに渡ることにした二人は、麦子の提案でイタリアへ寄ることになる。
堂本は久しぶりの二人旅を楽しむのだが・・・
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