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小説

白虹

あらすじ

きっと、同じ光を見ている。もう二度と会うことはなくても。

月の光でできた虹がある。
そのほのかな光は、カメラに映ることはない。

「白虹ですね」
「はっこう・・・?」
「白い虹って書いて、はっこう。虹の一種です」

いわれのないパクリ騒動で炎上した漫画家・六連涼(むつらすず)。散々にたたかれ、同棲相手もそんな仕事をやめたほうがいいんじゃないか、と勧められる。こんなはずじゃなかったのに。
公私ともに行き詰まった日々。もうすぐ30歳を迎えようとしているとき、既婚の編集者・桐野への恋心に気がつく。

「私、仕事を辞めて結婚することになると思います」
「辞めるって・・・漫画をですか?」

破り、破られるものは何なのか。カメラには映らない淡い光が、それぞれの答えを導き出す。

Novel Jam 2017 出場作品

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作品情報

掲載誌・レーベル
:
Reader Store発売日
:
2017.02.14
ファイルサイズ
:
0.6MB