ライトノベル
勇者に期待した僕がバカでした
シリーズ内の平均評価:
(1)
完結
正直、勇者より魔王軍の方が大変そうだよね。「一体こいつはどうやって冒険をしようというのか! もう勘弁ならんぞ!」「落ち着いて。僕たちが根気よく勇者を育てていくしかないんじゃない?」30年ぶりに現れた勇者を前にして、魔王軍は大混乱。そいつは伝説の武器を前に平然とこん棒を選択するような、ただのバカ。次々と奇跡的な愚行を繰り返すダメ勇者。そんな勇者を目の前に、魔王軍は絶望の淵に立っていたのだ。モンスターは勇者に倒される事で、より優秀なモンスターへと転生する。彼らは勇者を育成し、旅を盛り上げ最後に倒され・・・
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モンスターたちの生きる意味。それは――。
新たな勇者戦がはじまっていた。
再び担当魔王軍となったゴルディアス軍は、エルブランコを責任者として任命し、事にあたっていた。
しかし、そこでエルブランコはとんでもないスキャンダルに巻き込まれる。
ホテルの前で週刊誌に撮られた勇者との密会写真。
それを発端に勇者戦は打ち切り。
ゴルディアス軍は解散にまで追い込まれることになった。
悲嘆に暮れるエルブランコ。
スラムに消えるエルブランコ。
自分を捨てて、第2の人生を歩み始めたエルブランコ。
そんな彼の元に、かつての部下・ウニベルがやってくる。
スキャンダルの本当の意味。
勇者協会と人間という闇が孕んだ、汚い手段。
エルブランコは矮小な自分を見つめ直し、再び立ち上がる。
それでゴルディアス軍が元に戻るわけでは無いことを知りながら・・・・・・。
働くなんて辛いこと。
それでも、過ごした時間は確かに自分が歩いた道。
だから、それが失敗だったとしても、やってきたことを否定なんてしなくていいじゃないか。
自分が自分を認めなくて、誰が認めてくれるんだ。
あらゆる理不尽をはねのけろ! ファンタジー社畜コメディ完結編。
――社蓄はついに、答えを見つける。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
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勇者と戦わない魔王軍って何してるの?
「先輩先輩、ここで働いてる人間って、真面目に仕事してるわりに基本的に目が死んでますね。やはり協会がブラックだという噂は本当だったのですね!」
「黙ってろ! 怒られるぞ!」
前回の選抜魔王軍としての仕事から数か月。
次の勇者が現れたが、ゴルディアス魔王軍は今回の勇者戦を辞退した。
そんな中、魔王軍の経営を支えるために、アマリージョの開発した新アイテムの特許取得が急務であった。
しかし、なかなかそれを受理しない勇者協会。
そして流れてくる、勇者と今回の選抜魔王軍・テリブレ軍の黒い噂。
特許取得の交換条件として提示されたテリブレ軍の調査のために、潜入を試みるエルブランコとウニベルだったが・・・・・・?
相も変わらず高圧的な勇者協会。
常識破りのボンボン勇者。
挙句に二言目には拳の飛び出す、極悪非道な選抜魔王軍の尻ぬぐい。
それでも愛する自軍のために、今日も粉骨砕身がんばります!
頑張っただけ結果が出るなんて、そんなきれい事はやめてくれ・・・・・・。
第10回小学館ライトノベル大賞・審査員特別賞受賞作。
うだつの上がらぬ日々におくる、ファンタジー社蓄コメディ第二弾!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
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正直、勇者より魔王軍の方が大変そうだよね。
「一体こいつはどうやって冒険をしようというのか! もう勘弁ならんぞ!」
「落ち着いて。僕たちが根気よく勇者を育てていくしかないんじゃない?」
30年ぶりに現れた勇者を前にして、魔王軍は大混乱。そいつは伝説の武器を前に平然とこん棒を選択するような、ただのバカ。
次々と奇跡的な愚行を繰り返すダメ勇者。
そんな勇者を目の前に、魔王軍は絶望の淵に立っていたのだ。
モンスターは勇者に倒される事で、より優秀なモンスターへと転生する。彼らは勇者を育成し、旅を盛り上げ最後に倒されることを夢見て過ごす。
それが彼らの仕事であり、人間との間に結ばれた秘密裏の決め事なのだ。
――たとえ勇者がどんなにバカであったとしても。
だから、魔王軍だって楽じゃない。
選んだ勇者のバカさ加減を棚にあげ「コレじゃ勇者が育たないよ! 職務怠慢じゃないの?」とクレームをくれる人間サイドのお偉いさん。
天才的なダメっぷりで、どれだけイージーな状況も覆すミラクル勇者。
きわめつけに、新入りモンスターのうっかりミス。
それでも文句は言ってられない。
嗚呼、仕事ってなんだろう・・・・・・。
第10回小学館ライトノベル大賞審査員特別賞受賞のファンタジー社畜コメディ!!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。 -
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